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こんにちは。気温が暖かくなってきてそれぞれのブランドやショップでは春夏が既にスタートしています。想像もつかなかった世界情勢となった今日ですが、やるべきことを粛々と進める以外にやることはありませんので、通常通り、書いていきます。
本日は「商品VS数字」と題して、一体どっちがマジで大切なのか、あるいはどっちを優先させるべきか、僕の経験を基に書いていきたいと思います。最後までよろしくお願いいたします。
アパレルにおけるマーチャンダイジングにおける「5適」:「適時・適品・適所・適格・適量」をそれぞれの文脈で分別してみると、
①商品面:適品・適所・適時
②数字面:適格・適量
に分けることができます。これはマサさんの記事の中でも「車の両輪」であることが書かれ、どちらか片方が欠けてもその車が走ることはない、ということです。
一方でアパレル小売に限らずビジネスを進めていく上で欠かせないのはMDをはじめとした様々な数値設計です。売粗は当たり前のこととして、年間のPRに合わせた設計、更にウェブ・SNSを含めた戦略が必要となってきます。
ですが、そもそも商品が良くなければ、いくら数値が緻密に設計されていても売れないことは確かです。逆に、数値面の設計がある程度疎かでも、商品だけがターゲットにとって魅力高ければ、売れる可能性はまだあります。僕個人的な印象としては、数字は商品を補完する役割にすぎず、やはり商品が全てです。
”お客様に喜ばれる商品を、(お客様が)必要な時期に必要な分だけ品揃えする”というMDの本質的な部分「お客様に喜ばれる商品」が作れなければ、いくら理論武装をした数値設計であっても、売れることはまずありません。
実際に僕が経験したことから言うと、僕が学生の頃ポップアップストアを主宰したことがあります。(下図参照)
ある程度の数値設計はしていきましたが、マーケティングにおけるプロモーション戦略はボロボロ、無論ウェブサイトすら用意せず、挙句の果てに売り上げ目標すら疎かな状態でした。
しかし(ポップアップという特殊な状態であるにせよ)意外にも客数と売上は良く、山梨という場所でも十分アパレルが機能しうることを実感しました。この三日間の為に用意した商品は一年以上前から準備していたもので、数値は疎かだが、商品だけは質の高いものを用意しました。
勿論、だからと言って商品だけが良くても、そのブランド/ショップがリピートを獲得したり、大きく広がっていくことはありません。
また、自社の商品を愛用せねばならん!とは思いませんが、少なくとも自社製品のことを知るために「着用する」ことは必ずやっておくべきことだと思います。ポテトチップスやカップラーメンの開発チームがまさか一度も試食しないなんてことはありません。
実際に売る側が自社製品を着用する事によって、その製品の見えていなかった予想外の「良さ」が見えてくるのは確かです。なんなら「これ良い商品だから自分で着たいわ~」レベルまで思えると、尚良いんだろうと思います。
そして、実際のところ、そう思って売った商品は売れ、個人的には着ないかな、と思う商品は売れないのです。
最後までお読みいただきありがとうございました。次回は「ネットのコンテンツは強力な資産」ということを、この一年間のユーザーサマリーを通して書いていきます。(ワダアサト)
22年3月9日よりOMOTE TO URAのSpring / Summerがスタートしています。興味のある方は是非ご覧ください。
OMOTE TO URA代表。文化服装学院グローバルビジネスデザイン科卒業。EXHIBITION NEW SHOCK・CULTURE BREAK MARKET主催。
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