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今年の東京の夏はどのくらい暑かったのか?調べてみた

★今年の東京は、特に暑かった_| ̄|○

自分が子供だった頃に比べると(子供の頃は大分にいました。今年の大分の夏は、さほど平年よりも気温は高くありませんでした)、ここ最近の夏は、随分と暑くなったと実感します。特に、今年の夏は各所で報道されている通り、過去最高の気温を記録した所も多かったようです。外を10分ほど歩くと異常なまでの汗が出るので、私も自然と外出する機会が減りました。事実、私が住んでいる東京は、過去最高に気温の高かった夏でした。ということで、今回は、今年の東京の夏が、平年(過去30年平均)に比べ、どのくらい気温が高かったのか?を、週別に調べた結果をお知らせします。期間は、23週(6月初頭)から35週まで(8月末)と致します。また、気温は最高気温と最低気温を両方記載いたします。
注1:平年・23年双方とも、6月1日からを23週として比較します。ですので、実際の23年の週と少し日日がずれます。
注2:平年は、1991年~2020年までの30年。
注3:データは気象庁のデータより抜粋しています。

★平年の気温推移との比較から見えること

ということで、東京の今年の気温と平年の気温推移をグラフにしたものが、以下の図です

このグラフより見えることを、以下簡単に箇条書きでお伝えすると。

①全体的に気温が高いが、特に7月は最高気温で4℃。最低気温で2.3℃も高い
②26週以降ずっと最高気温平均が30℃超え
③30・31週は最高気温平均が猛暑日超えしている(29週以降は殆ど34℃超え)
④28週以降ずっと、最低気温平均が25℃(熱帯夜)超え

こんな感じです。ということで、各項目ごとに簡単に述べていきます。

①全体的に気温が高いが、特に7月は最高気温で4℃。最低気温で2.3℃も高い

今年の東京は、6月から気温が高かったのですが、特に7月は異常なまでの気温の高さでした。今年の7月の平均最高気温33.8℃。最低気温は24.8℃で、平年よりも最高気温で4℃。最低気温で2.3℃高くなりました。例年の7月は、20日前後までは梅雨になりますので、湿気は高いですが、気温はそこまで高くありません。しかしながら、今年は例年通り湿気が高い上に、気温が異常なまでに高い。これでは、通常の7月よりも外出を控える人が多かったかもしれません。

②26週以降ずっと最高気温平均が30℃超え

例年、平均最高気温が30℃を超えるのは、29週(7月20日前後)です。しかしながら、今年は6月末にあたる26週から30℃超えしています。26週は、多くの商業施設がセールを開始する時期となりますので、春物を多く残した組織は苦戦したかもしれません。また逆の視点でみれば、春物の売上構成比を低く見積もり、夏物のMD設計を緻密に組んでいた組織は、例年以上の売上が獲得できた可能性が高いでしょう。

③30・31週は最高気温平均が猛暑日超えしている(29週以降は殆ど34℃超え)

30週は7月末の週に該当するのですが、なんと平均最高気温が36℃となっており、平年よりも5℃高く、もはや命の危険を感じる暑さでした。以降も最高気温平均は、34℃以上をキープし続けており、秋物が立ち上がり始めるこの時期において、この異常な気温の高さでは、私のようなマニアな服好きでも、中々実店舗に足を運ぶのは厳しいと言わざるを得ないでしょう。

④28週以降ずっと最低気温平均が25℃(熱帯夜)超え

個人的な主観ではありますが、私は最低気温を重視しています。何故ならば、最低気温は、男女の通勤・通学時の服装に大きな影響を与えるからです。また、アパレル小売業の半分以上はレディースの売上であり、女性の方が男性よりも気温の変化に敏感だから!というのも理由です。ですから、深地雅也氏のような暑がりのオッサンを真ん中にして、気温に関するMDを語っても、あまり意味がありません(笑)。
話を戻しまして、例年通りにいけば、盆明けの33週から最低気温が下がってくる上に、ピークに比べると日照時間もだいぶ短くなります。最低気温が23℃を下回る日が増加する33週以降になると、通勤時に涼しさを感じる女性が多くなり秋商品が動きやすくなると推測されます。しかしながら、今年は35週を過ぎても、朝晩の気温が一向に下がる気配がありません。この傾向がしばらく続けば、37・8週から本格的に始まるレディースの秋物商戦に影響を与えかねません。

★気候変動に対応しているのだけど。。。

昨今、日本の夏が長く暑くなっているのは間違いありません。そのような状況の中、「アパレル小売業は気候変動への対応が遅れている!」等と仰る識者の方々がおられますが、私の知る限りでは、多くのアパレル小売業は、長く暑い夏に対応したMDの見直しを、適品・適時両面から行っており、現状を放置しているわけではありません。しかしながら、個々の組織が、それぞれに気温上昇に対応可能なMDの見直しを行うのも限界があります。本音を言えば、業界全体でセールスケジュール等、商慣習の見直しが実現出来れば、助かるアパレル小売企業も多いでしょうが、実現は難しいと言わざるえません。今年の気温が、過去5年の範囲で分析しても、異常に気温が高かったのは事実です。しかし、今後は今年以上に気温が高くなる可能性はあるわけですから、今年の夏の暑さが、アパレル小売業界が時代に見合わなくなってしまった古い慣習を打破するきっかけとなることを願っています。

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