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文化服装IMD科での4年間を振り返って

★文化服装学院IMD科の卒業制作発表会がとりあげられた

先日、日本で一番アパレル販売員を取材しているファッションライター苫米地香織さんが主催するファッションメディア『Fashion Commune』にて、以下の記事が掲載されました。

プロ顔負けのプレゼンテーション!文化IMD科卒業制作で見せた学生の本気度

この記事は、私やこのサイトでもお馴染みの深地雅也さんがこれまで携わってきた文化服装学院IMD科の卒業制作発表会をとりあげて頂いたものになります。記事にとりあげられた今年の2月22日の卒業制作発表会は、多くのアパレル企業関係者の方々に足を運んで頂き、会場は盛況となりました。記事にもあるように、昨年・今年とプレゼンのレベルが上がっており、中にはスカウト目的で来場されるアパレル関係者もいるくらいです。(下記は学生のプレゼン資料の一部)

 

★マサ佐藤のIMD科での歩み

私がIMD科の仕事に携わるようになったのは、現IMD科責任者である花田先生からお誘いを受けたからです。花田先生は自腹をきって、繊研新聞社主催の私のMD講義に足を運んで頂き、そのときの印象から私を誘って頂いたとのことでした。そうして始まった私のIMD科の歩みですが、初年度が2020年から始まったコロナ禍とバッティングし、最初の3か月はまともな授業などできませんでした。また、初年度の在籍していた学生(当時の3年生)は7人だけで、学生のみならず私のモチベーションを維持することも困難でした。しかしながら、そのような状況の中でも、早い段階で深地雅也さんに参画して頂き、授業内容・カリキュラムが飛躍的にアップ致しました。また、各先生方とのコミュニケーションをとり続けることで、毎年カリキュラムや授業内容のアップデートを図りました。特に昨年度は当時のIMD科3年の担任である澁谷摩耶先生の熱意と尽力が素晴らしく、IMD科のカリキュラムと各担当講師陣は理想形に近づきつつありました。

★学生教育で目指したものとは?

ここで少し話を変え、私や深地さんの立場から言わせて頂くと、学生教育は「割の合わない仕事」です。しかしながら、外部講師である私共が、何故ここまで担当の先生方とともに、毎年授業内容やカリキュラムの検証・修正を行うことに、真摯に尽力してきたのか?と申しますと、それは「(私共は)凡人教育の究極を目指した!」からです。服飾専門学校は卒業生である天才デザイナーを、学生集めの集客手段として活用していますが、入学してくる学生で天才デザイナーになれる資質のある学生は、全体の0.1%にも満たないというのが私の見解です。上述した記事にもあるように、IMD科はアパレル業界の様々な職種を希望する子たちが集まる学科であり、就職率の高さからIMD科を選ぶ子も多々います。ですから、私共は0.1%の天才に対する教育ではなく、99.9%の凡人の中から、アパレル業界の様々な分野で活躍できる凡人の秀才(努力を継続できる人材)を育てることに主眼置き、この4年間学生教育という仕事に従事してきました。そして、その成果がやっと出始めた4年間でした。
学生教育という仕事は、本当に一筋縄ではいきません。はっきり言ってしまえば、めんどくさい点も多々あります。マーチャンダイジングの専門家である私自身の経験・手段が全く通用しない!こともありますし、講師である自分自身の見解を絶対のものとしておかず、一人一人の学生に向き合うという相対的な対応が必要です。しかしながら、学生教育の仕事で得られた経験が、そのまま企業の仕事に役立つことも数多くあり、私にとって有意義な時間となっていたことは紛れもない事実ですし、卒業した学生が活躍している!という連絡・報告を受けることこそが、この仕事の何事にも変えがたい喜びであります。

★文化服装学院を去ることになった

この度、私と深地さんは4年間務めてきた文化服装学院IMD科を去る!という決断をしました。個人的にはとても残念であり、寂しい感情が湧いているのは事実ですが、今回は文化服装学院を去る理由は述べません。私は今回、文化服装学院を去る決断をしましたが、文化服装学院に所属している先生方には、私や深地さんの”志”をともにしてくれている、学生教育に対して”熱意”を持っておられる先生方が多くいらっしゃいます。そのような先生方を中心に、アパレル業界の未来を担う若者に対して、充実した教育を提供し、業界を発展させる上において必要な人材を育成することの出来る組織へと服飾専門学校が変わることを期待して、今回の記事は終了です。(下記は学生のプレゼン資料表紙です)

 

 

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