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先日、深地さんが以下の記事をアップされていました。
その記事の中に、以下の文言がありました。
低価格商材やモールの集客力で膨らませたブランドを、広告だけで維持・成長させるのは無理筋なのです。よくわからないアパレル素人が作ったMDサービスを導入して現状を可視化・消化スピードを確認したところで対策打てないなら意味もありません。
マーチャンダイジング(以下 MD)において、現状を可視化し、商品の消化スピードを確認することは非常に重要です。しかし、MDにおける正しい分析・検証を行うための現状把握は、単にシステムやAIを導入・刷新するだけでは完結しません。むしろ、自分たちのブランドやショップのコンセプトに基づいた商品分類を明確に定めることこそが、その基盤となります。この根本が理解できていないと、どんなに最新のAIツールやPOSシステムを導入したところで、それは「豚に真珠」になりかねません。
繰り返しますが、マーチャンダイジング(MD)において、ブランドやショップの現状を数字で可視化することは極めて重要です。特に、MDにおける正しい分析・検証を行う上で肝要なのは、売上、粗利、きめ細かな在庫の状況までを一連の数字として捉えること。これは、(商品の)単品別の売上ランキングを見る際も同様に当てはまります。
売上・粗利・在庫を網羅した単品別の売上ランキング(以下、ベストセラーレポート)は、大手アパレル小売業では標準的に導入されていることも少なくありません。しかし、有名なPOSシステムですらこの機能が搭載されていないケースや、規模の大きなアパレル小売業でありながら、売上・粗利・在庫を一連の数字として捉える文化が根付いていない企業も存在します。ベストセラーレポートは、マーチャンダイジング(MD)における様々な分析・検証を可能にします。ここからは、その具体的な利点についてお伝えしていきます。
ベストセラーレポートを作成する上で、最も重要な前提は全在庫(会社・事業部単位・ブランド単位等)を対象とすることです。中には、期間内の売上がゼロの商品をレポートに含められないシステムも存在しますが、まずはこの「全在庫での作成」という点を意識してください(日時単位でのレポートは、主な目的が売れ筋商品のチェックや、新規商品の初速の確認等になりますので、売上上位20品番程度で十分で、全在庫を抽出する必要はありません)。
さて、話をベストセラーレポートに戻しましょう。このレポートで分析・検証できる主な点は以下の通りです。
・不振商品の早期特定:迅速かつ具体的に売れ行きの悪い商品を洗い出せます。
・新規商品の追加発注の迅速化:売れ筋商品の兆候を素早く捉え、機会損失を防げます。
他にも様々な分析・検証が可能ですが、特にこれらの2点がベストセラーレポートの大きな利点と言えるでしょう。
これまでご説明してきたベストセラーレポートは、弊社の多くの支援実績から見ても、必ずしも最新のAIツールやシステムを導入せずとも作成できます。現在お使いのシステムなどを活用すれば、ほとんどの場合で実現可能です。例えば、ExcelやGoogleスプレッドシートなどにデータをエクスポートできれば、ほぼ作成できます。また、弊社にご依頼いただければ、お客様のご要望に沿ったベストセラーレポートを短時間で作成できます。さらに、問題点の抽出や改善案といった簡単なレポートの作成まで対応可能です。実際、(現在の)弊社のお客様は、このことで大いに成果を上げています。また、ご希望であれば、ベストセラーレポート作成方法のレクチャーも行います。(但し、MDの精度を上げる為には、現状の商品分類ルールを見直す必要がある組織も多くあることでしょう。)
話を戻しますが、深地さんの記事にもあったように、効果の薄いサービスに投資するくらいなら、ぜひ弊社にご相談頂けると幸いです。今回お伝えしたサービスを比較的低価格でご提供できます。つきましては、今回ご紹介した弊社のサービスにご興味をお持ちの組織の方は、以下のリンクをご確認ください。マーチャンダイジング関連のサービスは、以下のリンクをクリックしてご確認くださいm(__)m
今回の記事は弊社の宣伝となりましたが、以上で終了とさせていただきます。
【(株)エムズ商品計画オフィシャルサイト】(株)エムズ商品計画代表取締役。大分県大分市出身。リテールMDアドバイザー。繊研新聞社より「数学嫌いでも算数ならできる筈〜算数で極めるMDへの道」出版。大手アパレルからライフスタイルブランド・スーパーマーケットなど、あらゆる分野のマーチャンダイジング改善に従事。唯一の趣味は古着収集。
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