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私は、常々マーチャンダイザーに必要な能力として、”気づくこと!”が大事。そして、気づくには?
”(物事を)疑う!”ことが必要だ。
ということを述べてまいりました。
このブログを読んでいらっしゃる小売業の方はご存知のことでしょうが、小売業のどの組織にも、品種・カテゴリー・アイテム等の商品管理コード?等がある筈です。
例えば、アパレル・ファッション小売業界の品種で代表的なものは、ブラウス・ニット・カットソー等に分類されることが多いように思えます。
そして、そのようなコードは、おそらく皆様方が入社されたときから同じもので、そのことが変更になった!などということは少ない筈です。
ですが、そもそも品種等コードが、その組織で決められた目的は何だったのか?という根っこの部分を考え、疑問に思った?等の人はいるでしょうか?おそらく殆どの人が、そのことを疑問に感じず、日々の業務に従事している筈です。
そもそもの、そのような品種コードを定める目的は。。。
ということは💡そのことが、ブランド・ショップコンセプトに見合ったものではなりませんし、同じ企業・組織でも、ブランド・ショップが違えば、当然使用する品種コードは多様であってもいい筈です。
ですが、売れているときであれば、そのようなことは誰も気にしませんし、疑問に感じることもないでしょう。
しかも、売れているときは、イケイケな状態になり、自分たちの実力を過信した前例主義がはびこる。だけれども、徐々に売れなくなり、そのブランド・ショップは不振に陥るようになります。
そして、組織が売れなくなってから初めて、誰もが売れない理由は何?と考え始めますが、その疑問に対する答えが、簡単に得られることはないでしょう。
ましてや、今まで使用していた商品コード・品種等が、実はそのブランド・ショップコンセプトと大きくズレたものを使用してれば、おそらく現在あるデータなんて使いものにはなりませんし、そのことで顧客心理や消費動向を探ることはできません。
顧客の購買心理や消費動向は常に変化するものです。
であるならば💡自分たちのブランド・ショップコンセプトに、あってない商品コードの分析で、商品や品揃え計画を考えても、おそらく永遠に売れることはないでしょう。何故ならば、そもそもの間違いに気づいていないからです。
この業界では、得てして売れていることが偶々なのかもしれないのに、そのことに過信する。そして、自分たちの行為に何も疑問を感じない!そのような光景が多々見られます。
ですが、売れているときこそ、その先には大きな氷山が待っている!可能性が高いとも言えます。
だからこそ、売れているときほど、元々あった自分たちのルール等、敢えて誰も気にしない、留めないようなことを気にする。そして目的を捉え、誤りがあることに気づき、素早く修正することが必要です。
そして、問題の目が小さいうちに、そのことを摘み取る。現代のMDには、このようなことが求められているのではないでしょうか。
【(株)エムズ商品計画オフィシャルサイト】(株)エムズ商品計画代表取締役。大分県大分市出身。リテールMDアドバイザー。繊研新聞社より「数学嫌いでも算数ならできる筈〜算数で極めるMDへの道」出版。大手アパレルからライフスタイルブランド・スーパーマーケットなど、あらゆる分野のマーチャンダイジング改善に従事。唯一の趣味は古着収集。
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