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先日、BRITZ WORKS代表の青野睦さんと私に対談記事が掲載されました。ライティングはstyle pikesの代表深地雅也さんという豪華?ラインナップです。是非ご覧ください。
正直に言うと、今回青野さんとの対談で、私が話した内容をあまり覚えていないのですが、記事をみると以下のようなことを言っていました。
”(師匠から)お前は「感性」でなく「勘性」が優れていると。これは商売勘の事ですね。でも数字に関しては無知すぎると。そこから師匠について学ぶことになったんです。”
(それにしても、この記事を読むと私の口の悪さが際立っている(笑))
アパレル・ファッション業界では、よく”感性”が大事だということが言われています。
私自身はこのことを否定するつもるは全くありませんし、私自身も”ただの服好き”です。
しかしながら、私は服が好きであっても、業界でよく言われる”感性”というものは、私自身に全くないと自覚しています。
ですが、私の師匠に評価して頂いているように、”感性”はなくても、”商売勘”である”勘性”は備わっているようです。
(しかしながら、自分でブランド・ショップを立ち上げ創業する才能は全くないと自覚しています。)
”感性”は、持って生まれたものも大きく、磨くことが難しいものであると、私自身は感じていますが、”勘性”を磨くことは、誰にとってもできることである!と私は信じています。
例えば、上記の対談記事にも書いてあるように。。。
・目に見える当たり前の物事に疑いを持ち、逆説で仮説を立てること。
・顧客に近い場所に常に足を運び、深く考えること。
このことを繰り返せば、誰でも”勘性”は磨けるものです。
ですが、20年前くらいのこの業界の状況であれば、それだけでもショップ・ブランドは存続することは可能でしたが、”勘性”だけでは、このご時世。持続可能な世の中ではなくなりました。
今の時代は、”勘性”で仮説を立てたものを、”勘定”化し、先の計画を具体的にたて、検証可能な体制を作っておくことが何よりも重要です。
上記の対談記事にも書いていますが、”勘性”で閃いたものを、思い付きのようにすぐ実践するのではなく、そのことを”勘定”をし、先の前始末を行うこと。このことによって、起こりうるリスクを多少なりとも軽減することができます。
アパレル・ファッション業界で、本当の意味で”感性”でメシを食っていける人は、ほんの一握りしかいません。
であるならば💡努力すれば磨くことが可能な”勘性”と”勘定”をもっと磨く努力する。このことこそ、今この業界の人たちに求められていることではないでしょうか?
結局。マーチャンダイジングなどというものは、マーケティングの一種であり、自分の作りたいプロダクトありきの考えとは、対局なのですから。。。
【(株)エムズ商品計画オフィシャルサイト】(株)エムズ商品計画代表取締役。大分県大分市出身。リテールMDアドバイザー。繊研新聞社より「数学嫌いでも算数ならできる筈〜算数で極めるMDへの道」出版。大手アパレルからライフスタイルブランド・スーパーマーケットなど、あらゆる分野のマーチャンダイジング改善に従事。唯一の趣味は古着収集。
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