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何がために、会議を行っているのか?

★この業界における会議の現状?

私は、昔から会議やミーティング(以下MT)が嫌いです。ある意味、嫌いが故に独立をしたのかもしれません(笑)

 

アパレル・ファッション小売業の多くの組織では月曜日に会議・MTを行っている組織が多くあります。
(EC系の会社は火曜日か水曜日)

中には、月曜日の会議の資料を作成するために、日曜日に出勤している方々もいらっしゃるくらいです。恐らく、そのような方は日曜日になれば、常にサザエさん症候群に悩まされるのでしょう。

 

そこまでして行う月曜日の会議やMTは、先週の売上・在庫等の分析。店舗別の過去の分析等に終始している組織が多くあるのが現状です。

また、莫大な資料の量と小さすぎて見えない!数字の羅列。ありとあらゆる、指標が乱立したその資料。実は、活かされていない組織が多くあるように思いますし、実はその資料を作らせている上層部の連中が理解出来ていない!等ということも多くあります。

一体、日曜日まで出勤させて会議やMT資料を作成させても、不必要な分析や評論を重ねることに何の意味があるのだろうか?と私は感じてしまいます。

 

★全く会議しない組織もある?

また上記にこととは逆に会議を全くしない組織もあります。一見、このことは良く見えるのですが、実は、自分の仕事以外に興味がない。同じ部屋の他の人がどんな仕事をしているか?あまり理解していない。興味ない。等という現象がおこります。

このようなことになると、会社組織の目的・目標よりも個人の仕事の権益を守ることが、仕事の目的へとすり替わる人が多く出てきます。
このような組織も先の未来は暗いとしか言いようがありません。

 

★会議の目的とは?

そもそも、会社や組織が会議・MTを行う目的とは何なのでしょうか?それは。。。

 

”過去の結果は変えられないが、結果を受けて、この先を少しでもよくする、ベターな案を創出・決定・実践に移すことを決めることです。”

 

そして、そのことを
”組織全体がその方向性を共有し、実践すること”にあります。

 

この記事の冒頭述べたような組織は、会議のための会議を行っているにすぎず、ときとしてそのような会議や単純に、上が下を虐めるだけのパワハラが横行するものとなってしまいます。

また、MDの仕事的な話で言えば、”適品”を産み出すための時間。現場に行く時間や、商品そのものの精度を上げる時間が奪われてしまいます。

 

そのようなことが多く起これば、この業界からまた去る人も多く出てくるでしょうし、若い人材からも敬遠される業界になるでしょう。

 

私の今の仕事は、MDの基礎講義が中心ですが、会議の再構築。帳票の削減と再構築とその見方等の仕事も行っています。そのことで会議の目的を共有し、その組織が先の未来。顧客を獲得・満足させるためには?ということを私自身も考えながら、仕事を行っています。

 

今回のこのブログが、この業界の皆さんが、今現在行っている会議やMTのことを一度立ち止まって、深く考えるきっかけに、このブログが貢献できたら幸いです。

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