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ヒット商品を生む法則!ではないけれど。。。

★今回はMDの商品面の話

皆さんもご存知の通り、私はいつもMDの数字の側面に関する記事を書いていますが、今回は、珍しくMDの商品面のことについて記事を書きます。

 

昔の私は今のような知識を持ち合わせずに、自社生産も行うメンズのショップのMDをしていました。

(物づくりや0からの品揃えを経験できたのは、今でも一番の糧になっている)そのショップは当初は、弱小でしたが、3年もするとある程度の売上を叩き出すようになりました。

 

理由は簡単である一つの大ヒット商品がすべての局面を変えてくれたからです。

このようなことは、現在でも起こりうることですし、売れないからといって、商品の品揃えを増やす施策が逆効果である!と私がよく言うのも、このときの経験があるからです。

その大ヒット商品は何故生まれたのか?それ以降、そのことを意識して仕事するようになった結果。順調に売上も伸びました。その際に意識したことを以下綴っていきます。(あくまで独断と偏見です)

 

★ヒット商品を生むために意識したこと

ヒット商品を生むために意識したことは、以下の4項目です。

 

① 実用性(実際に使ってみて役にたつこと)
② 利便性
③ トレンド 
④ オリジナリティ(顧客からみた付加価値です)

 

以上になります。

 

★実用性で意識することは?

① 実用性(実際に使ってみて役にたつこと)

実用とは?実際に使ってみた人の役に立つということです。この場合は、価格に応じた商品の耐久性ということになるのでしょうか?その耐久性が価格以上にあれば、更に良いと言えます。UNIQLOが多くの人に指示されているのも、この要素が強いのでしょう。

しかしながら、注意することもあります。例えば、作り手側からの視点でみれば、工賃が高くて縫製のうまい工場は、安心感のある存在です。ですが、仮にその工場で生産した商品のボタンがすぐにとれるようなものであれば、顧客は”この店で二度と商品を買うか!”ということになります。私自身も経験しましたが、ボタンつけの甘さを検品ですべてチェックする。というのは、意外な盲点です。

 

顧客が気にする事項は、縫製等のプロの視点ではない!と作り手側も認識することが、重要なこととなります。

 

★利便性で意識することは?

② 利便性

これは、イノベーション的な便利。例えば、ヒートテックもこれに当てはまります。また、2WAY・3WAY等の用途の多彩さも、便利たるものです。ですが、コーデのしやすい服。というのも便利に当てはまります。

朝起きて、コーディネートを考えるのがめんどくさいな!とりあえず、どんな服にもあう、このパンツでいいか?というのも、一つの便利になりえるということです。

私は、特にコーデにおいての利便性を意識してました。

 

★トレンドで意識することは?

③ トレンド
これは、アパレル・ファッション小売業界が、一番重視していることでしょう。とくにレディースは、この要素は絶対欠かせないものとなります。しかし、メンズでもこの要素は、レディースほどの影響はなくとも欠かせないものとなります。

特に、カラーなどで、レディースのトレンドを要素を取り入れただけでも、ブランド・ショップが持つ印象は変わってくるでしょう。

 

しかしながら、トレンドも以前のようなビッグヒットもなく、細分化されている状況ですから、自分たちのブランド・ショップコンセプトを意識した上での、トレンドの活用がこれからの時代には、求められるのではないでしょうか。

 

★オリジナリティにおいて意識することとは?

④ オリジナリティ(顧客からみた付加価値)

最後は、オリジナリティです。ありそうでないもの。これを生むのは一番難しいことになります。

昔。あるデザイナーが、私の友人が作成したMA-1の肩にギャザーを入れ、ODM生産をしたところ、その商品は大ヒットしました。

これも見方を変えれば、MA-1の肩にギャザーを入れることが、顧客からみた他にはないオリジナリティ。付加価値になったということです。

顧客からみた付加価値に関しては、以前別に記事を書きましたので、そちらをご覧ください。

商品の”付加価値”を考えてみよう!

 

★商品を見た目ではなく、要素で考える

この4要素を兼ね備えた商品は、私の経験の範疇では大ヒットしました。ですが、この4要素が揃うことなどはめったにはありませんでした。

ですが、商品をヴィジュアルではなく、このように要素で考える!ということは、昔から私の頭には備わっていることでした。

皆さんも是非。一度商品の品揃えを考える際に、商品をヴィジュアルではなく、要素考える!ということも考えてみると、日々の業務が変わるかもしれません。

 

最後に、やはりこのことも、あくまでブランド・ショップのコンセプトがまず大事!ということをお伝えして、今回のブログは終わりです。

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