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新年あけましておめでとうございます。
昨年の流行語大賞は、ラグビー日本代表の”ワンチーム”という言葉が選ばれました。この言葉、スポーツのチームに限らず、アパレル・ファッション小売業。敷いては、どの企業にとっても必須なこととなります。
しかしながら、アパレル・ファッション小売業に限らず、小売業の多くの組織が、”ワンチーム”ではなく、”個人技”で戦っている!というところも多いのが実情です。
例えば、自分の名を関した”デザイナーブランド等”の組織は、ワンマンで個人技で戦っても問題はないのかもしれませんが、そのような組織が以外は、個人技でこのご時世戦うのは、間違いなく厳しいでしょう。
この3年。ありがたいことに多くの組織とともに仕事をさせて頂きましたが、呼ばれた組織の中には、”ワンチーム”ではなく、”個人技”中心で戦っているところもありました。
実際、どのような状態だったのか?ということを以下箇条書きにしますと。
・事業部間の交流が全くなく、在庫を残しても他部署に丸投げ。
・同じMDの業務でも、担当の商品以外のことに全く興味がない。
・商品の担当ごとの数字が個人評価となっているので、自分さえ良ければいいという仕事になる。
・上記のことが、個人の仕事の既得権益を生む。
・顧客を獲得することが仕事の目的ではなくなり、上層部にうまく取り繕うことが仕事の目的になる。
・自己保身に終始する会議・MTが横行する。
・売れなければ、現場(店頭)に責任を押し付ける。
など枚挙に暇がありませんでした。
私の仕事は、MDに関することでその組織の役に立つことが、仕事の目的ですから、組織自体の改革をすることが仕事の主ではありません。
しかしながら、このような組織のMDの問題に関する共通点というのは?
”MDに関する数字が、組織としてキチンと可視化されていない!”
ということになります。
数字が正しく可視化されていないから、残った在庫のことも他の事業部に流しても気にしないし、自分のMDに関する仕事の既得権益を守るためには、MDに関する数字を正しく可視化しない方が都合がいいということになります。
また、上層部もMDに関する数字のことを、本質的に正しく理解していないから、会議・MTが抽象論ばかりの話で時間を費やすことになります。
そんな会議・MTでは、上層部の
”気合で売上上げろ~!”
との怒号が飛びがちです。
私の仕事の一つは、MDに関する数字をその組織に見合った見え方に可視化、オーダーメイドし、その数字から、今の自分たちが”顧客に喜ばれる商品を提供するには、何が足りていないのか?”ということを、自らで気づき、改善を実践してもらう!ということです。
そのことで、その組織が真摯に顧客に向き合える状況に、MDだけでなく、組織の在り方自体を改善し、その後の利益が伸びれば、弊社にとってこんなに嬉しいことはありません。
今年も、”自分のできること”で、多くの人。組織の役に立つよう、小さいことからコツコツと努力する所存でありますので、皆様今年もよろしくお願い致しますm(__)m
【(株)エムズ商品計画オフィシャルサイト】(株)エムズ商品計画代表取締役。大分県大分市出身。リテールMDアドバイザー。繊研新聞社より「数学嫌いでも算数ならできる筈〜算数で極めるMDへの道」出版。大手アパレルからライフスタイルブランド・スーパーマーケットなど、あらゆる分野のマーチャンダイジング改善に従事。唯一の趣味は古着収集。
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