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この先に備えて、今できることをしておこう!

★少しでも役立ちそうな記事を!

今回の新型567の件によって、世に必ずしも必要でない弊社の仕事。そして、自分自身が如何に無力な存在であるのか?ということを痛感させられました。

しかしながら、今後のためにも少しでも皆さま方の役に立つことを、このブログでも伝えていければと存じます。

今回、4月の緊急事態宣言による営業自粛等の影響で、アパレル・ファッション小売業の春物商品は、多くの在庫を残すことになるのは、ほぼ確定済みでしょう。そして、この先の状況も中々見通せませんから、これから発注する商品を少なくしたり、もしくは仕入することを止める!そのようなことになるかもしれません。

ですが、このブログでも度々述べていますが、”感覚”だけでの商売では、より状況が厳しくなるのも事実です。今回は、この春夏商品に絞って、今すぐしておくべきことを記載していきます。

 

★(春夏商品の)在庫の仕分けを早急に行おう!

では、この春夏商品の在庫が残ることに対してできることは。

①在庫の仕分けをする
②先の見通しを立て、先の各部署の行動計画を具体的に作っておく
③店頭・倉庫に足を運び①②を修正し、実践へ移行する

このことになります。

まずは、①です。
アパレル・ファッション小売業にとって、在庫の質が見極められる体系を作っておく!ということは重要なことです。テレワークの現状においては、その重要性が更に増しています。在庫の質を見極られるルールを決めておくことは、下記のブログでその重要性を確認して頂いて

商品分析について考えてみよう②

要は、在庫の質を見極め、春夏商品(特に春物)の在庫の仕分けをを早急にせよ!ということになります。例えば、以下のように。

A 継続して売るもの→その際に、販売終了日の設定しておく。
B 秋商品として再投入するもの。
C 来年の新商品として売るもの。
D 手の施しようがないもの。

簡単に言えばこのような感じでしょうか?

Aに関しては、賞味期限のある商品。継続して売ることができる商品があるでしょうから、販売終了日を設定し、販売終了日別の具体的な在庫金額を掴む必要があります。そして、賞味期限のある商品は、早めのセールもやむなし!とするべきでしょう。(もう大幅セールしているところもある。但し感覚だけのセールだと先が怖いが。)

Bに関しては、メンズでは通用する手法なのですが、レディースでは意外と難しいものになります。これは、同じようなデザイン・素材でも、色・柄が少しでも違うと全く古臭い商品に見える!ということからです。ですから、レディースに関して言えば、春物に関してはなるべく秋再投入を考えず、早めのセールでなるべく在庫をお金に変えた方がよいでしょう。Cに関しても、ほぼBと同じ見解です。ですが、ブランド・ショップコンセプトに基づいて、現状を鑑みながら慎重に在庫の仕分けをすることが重要です。

また、B・Cを選択すると、当然のことですが新しい商品の仕入枠が減ってしまいます。
仮に新型567の影響が弱まれば、新しい商品の仕入枠を削ったことによって、売上の回復が遅れる可能性がある!ということを肝に銘じる必要があります。だからこそ、先の見通しを立てておくことが重要となります。Dの判断はそのことを終えてからです。

 

★先の見通しを具体的に立てよ!

次は②です。在庫の仕分けが終わった段階で、先の見通しを立て、そのことを数字と表現しておく!ということになります。これは、このブログでもよくお伝えしてますが、(下記の図のように)先々の売上と粗利(売上原価)と仕入の先の見通し(実績含めた)・予測が出来ておけば、在庫を含めた先の状況がわかります。最低でも3か月先の状況がわかるようにしておくことです。

そして、そのことから具体的な販売計画・PR施策・在庫削減施策。そして、仕入枠の策定し、実践へと移行してください。これも、下記ブログで詳しく書いてますので、そちらをご覧くださいm(__)m

売上・粗利・仕入・在庫表を活用してみよう①

ここで上記のDの判断です。どのようなの商品がどのくらいの金額残ると予想されるのか?そして、今後のその在庫の処理方法、アウトレット・ファミリーセールで売る金額。そのことによる、アウトレット専用商品の仕入の削減。そして、最後の手段としてどの時期にどのくらいバッタ屋に売る必要があるのか?なども算出し、事前にバッタ屋との交渉を開始ておくと良いでしょう。

(突然、商品を引き取ってくれ!では、今はバッタ屋も引き取れない)

最後に、現在緊急事態宣言で外出できる状況ではないでしょうが、宣言が解除になり、ある程度の行動ができるようになれば!

③店頭・倉庫に足を運び①②を修正し、実践へ移行する

(緊急事態宣言が延長になって残念_| ̄|○)

このことを行い。組織全体が一致団結し、この危機に立ち向かって思えばと願います。今回のブログが少しでも皆さん方のお役に立てれば幸いです。

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