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先日、弊社のブログでstyle picks CEOの深地さんが以下のような記事をアップしていました。
そして、その記事の中で以下のようなことが書かれていました。
”「ブランドコンセプトなんて誰も読まないよ」
と言われる事があるんですが、戦略立案する時にコンセプトが無いと施策がブレるんですよ。それはwebコンテンツも同様な訳で。コンテンツ担当者はブランドへの理解がめっちゃ求められます。
どちらかというと社内向けという側面が強いかと思います。皆んなが最終的に帰る場所が必要って感じですね。製品戦略もプロモーションも、全部がコンセプトに沿っているからこそブランド力は高くなります。”
これまさしくその通りなのです。
そして、私も常日頃ブランド・ショップコンセプトの重要性を説いてきました。
とくに私が重要視しているのは、その世界観を作ることも大事なのですが、販売員やEC・PR担当者等実務者が、このことをしっかりと理解・共有していることになります。まさしく深地さんが仰る通り社内向けの側面が強いのです。
前述した記事にも、以下のようなことを書いています。
”ブランドやショップにとってのコンセプトというものは、”原点””困ったときの還るべき場所”です。だからこそ、誰もが理解し共有できるようにすることが、必要なのです。”
今回の新型567ウィルスの影響で、アパレル・ファッション小売業は、総じて大変な状況に陥っています。そのことで、今まで以上にECやオンライン施策等のデジタルツールの強化に軸足を置いていることでしょう。
しかしながら、今まであまり取り組んでこなかったことが急に効果が出る筈もありませんし、名前だけで中身スカスカのデジタル野郎や態度が尊大なコンサル連中が言う口先だけの文言に騙され、デジタルシフトすることに注力し、目先の結果だけを出そうとしても、状況はより深刻となることでしょう。
そもそも、しっかりしたブランド・ショップコンセプトがあるからこそ、MDやECの戦略や方向性が定まるのですし、そのことからMD・EC・販売の具体的な手段が決まってくるのです。
MDに限って言えば、マーチャンダイジングの日本語訳は。
”商品計画(政策)・品揃え計画(政策)”
のことになります。具体的なコンセプトがあるからこそ、その顧客ターゲットに沿った、品揃え計画。ターゲットに沿った、適品・適所・適時・適量・適格が、より具体的に浮き彫りになるということです。
今回の新型567ウィルスの影響で、実店舗は営業を自粛せざるえず、リモートワークを強いられる状況は、働き方の価値観そのものを変えてしまったのかもしれません。
ですが、小売業という本質。”顧客に喜ばれる商品を品揃えし、顧客に喜ばれること”というマーチャンダイジング自体の本質は変わるものではありません。
だからこそ、今回の緊急事態宣言で空いた時間を、目先の結果を出すための手段の構築に時間を割くのではなく、自分たち自身が携わるショップ・ブランドのコンセプトを一度再確認・理解する。コンセプトが曖昧な場合は、見つめ直し再設計する良い機会だと捉え、今後の自分たちのショップ・ブランドの店頭・ECの在り方を、そして具体的な手段を構築することをお勧めします。
【(株)エムズ商品計画オフィシャルサイト】(株)エムズ商品計画代表取締役。大分県大分市出身。リテールMDアドバイザー。繊研新聞社より「数学嫌いでも算数ならできる筈〜算数で極めるMDへの道」出版。大手アパレルからライフスタイルブランド・スーパーマーケットなど、あらゆる分野のマーチャンダイジング改善に従事。唯一の趣味は古着収集。
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