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昨年。そして今年は、コロナ禍の影響で受講者様へ面と向かってのMD講義ができない状態に追い込まれ、皆様との出会いの機会が少なくなり残念至極です。
リアルでのMD講義復活を願ってやまない今日この頃ですが。。。_| ̄|○
話を戻し、MD講義を長く続けていると”なんでこの人、わざわざ自分の講義を聞きにきたのだろう?”というくらいに、とても頭の良い人に遭遇することがあります。
しかしながら、そのような人から出てくる質問は、公式や数字的なことばかりで、販売現場を慮ったような質問がくることはありません。私は、大抵そのような人たちには、”販売の現場に足を運んでいますか?”という、逆質問を投げかけると、答えは”現状の仕事が忙しく、中々現場に行く機会がありません!”という答えが返ってきます。
翻って、私の講義で出てくる数字や計算が中々覚えられない人もいます。
私自身も、数字・計算が苦手だったので、今教えているようなことが中々覚えられませんでした。そして、そのような覚えの悪い人の多くは販売の現場出身の人が多い!というのが、私の印象です。理由としては、販売時代に売上以外の数字・指標にほぼ触れる機会がなく、本部業務になっても見よう見まねで覚えろ!!的な文化があり、MDに関する数字(売上・粗利・仕入・在庫等)のことを学ぶ機会がなかった!という声を多く聞きました。
更に言えば、そのような声をくれる人たちは、私の講義に自腹でお金を払い来ている人が殆どです。そこまでして、(私から)何か使えるものを掴もう!という姿勢がありますから、数字や計算が苦手で講義に出てくるようなことが、中々覚えられなかったとしても、愚直に覚えるまで何度も反復練習をこなしています。
では、冒頭で出てきた頭が良い人と、販売出身で数字の覚えが悪い人。実際、MDとしてどちらの人が
活躍できるのか?というと、私の独断と偏見ではありますが、後者の数字の覚えが悪いMDの人の方が、活躍できる可能性は大です。
その理由を以下掲げると。。。
①販売の現場を経験していることが何よりも大きい!
②何度も反復練習することで、反射的に使える知識になる
③何度も反復練習することで、公式・指標自体の元の考え方が理解できるようになる!
④自分自身が覚えが悪かったので、部下や同僚にわかりやすい説明ができるようになる
このことです。
①のことはいつも述べているので、本日はスルーして。
②に関して言いますと、普段の業務で自然と数字の知識が使えるようになれば、仕事の精度が格段に高まります。更に言えば、数字から現場・商品。商品・現場から数字がイメージできるようになれば、もういうことはないでしょう。
③は、何度も反復練習することで、ある日突然、その公式・指標は何のためにあるのか?という意味や本質が掴めるようになります。更に言えば、公式・指標の本質が理解できれば、そのことを活用し、具体的な施策が立案できるようになり、そのことをPDCAで回すことにより、仕事の成果が上がっていくでしょう。
④は、様々な専門職の方々と多く接する仕事であるMDの仕事は、コミュニケーション能力やマネジメント能力が高くないと、実は務まる仕事ではありません。自分ばかりが物事を理解し、仕事を一生懸命していたとしても、周囲のメンバーにその仕事の目的・そして目標を共有させることができなければ、MDの仕事などうまくいく筈もありません。
その点、自分自身が仕事を中々覚えられず、反復練習を積み重ね努力してきた人は、相手の気持ちが理解できるようになります。ですから、仕事の職種・スキルに応じた言葉をチョイスすることができるので、組織全体の目的・目標を共有させることができ、組織一丸となっての目の前の。そして先の目標に向かって歩むことができるでしょう。
現状、コロナ禍の状況で、多くの組織が厳しい状況であることは間違いはないでしょう。だからこそ、愚直に覚えるまで何度も反復練習を繰り返し、物事の本質を掴む努力を怠らない人材に、今こそスポットを当てるべきではないでしょうか?
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【(株)エムズ商品計画オフィシャルサイト】(株)エムズ商品計画代表取締役。大分県大分市出身。リテールMDアドバイザー。繊研新聞社より「数学嫌いでも算数ならできる筈〜算数で極めるMDへの道」出版。大手アパレルからライフスタイルブランド・スーパーマーケットなど、あらゆる分野のマーチャンダイジング改善に従事。唯一の趣味は古着収集。
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