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私の友人である南充浩さんは、月に何回か大阪にあるバッタ屋の店頭で販売をしています。実際、私も大阪出張の際、数度店舗を訪問させてもらいましたが、人気?ブランド・ショップの商品が、破格値でよく売られています。
そのような現場に日々接している南さんが、アパレル・ファッション業界の核心を突く文章が書けるのは必然だ!と。その現場を目の当たりにすると実感します。
(バッタ屋のことが詳しく知りたければ、南さんのブログをご覧ください。)
多くの?アパレル小売業の商品が、バッタ屋まで至る流れは、全てではないですが、以下の流れのところが多いと存じます。
・プロパー販売→セール販売→キャリー品化。→アウトレット・ファミリーセール→バッタ屋等在庫処分店へ→引き取ってももらえない不良在庫→廃棄
上記を見てもおわかりのように、バッタ屋等在庫処分店に在庫を放出するような商品は、”売れない商品の中の売れない商品”である!ということが理解頂けると思います。
(早めに在庫を在庫処分店に売る組織も多々あるでしょうが。。。)
次シーズンや今期シーズンの商品の発注を行うのは、多くの組織がMD・バイヤーでしょう。日々その仕事に追われていると思います。
(思い込んでいるだけの人が多いが。。。)
ですが、毎年新しい商品を作り、仕入しなければならない。それには、トレンドを分析し、展示会に足を運び傾向を掴む。またはデスクワークのみでの過去分析等をし、次シーズンの商品計画・品揃え計画を行い、商品発注をすることだけが、MD・バイヤーの仕事と勘違いしている人が多くいます。
上記のようなことは、MDの仕事の目的である。
”より多くの顧客を獲得し、売上。粗利を上げる”
ための手段の一つであり、毎年ただ新しい商品を創造することだけが、仕事の目的ではありません。
上記の在庫処分の流れに沿うならば、バッタ屋等で売られているような商品の傾向を掴み、それを分析すれば、
というリストが作成できます。
そのリストに沿って仕入活動を行えば、売れる商品を創造できるかどうかは。。。置いておいて✋大失敗することは少なくなる。ということです。
ある意味、抽象的で意味不明な横文字ばかり並んだブランドコンセプトを作成するよりもよっぽど有意義です。
(バッタ屋情報等が必要でリスト化したければ、南さんにお金を払い作成して貰えばいい!それは物凄い価値がある!)
流石に、現役のMD・バイヤーがバッタ屋まで行って販売することは難しいことです。
ですが、自分たちの組織の最終在庫処分店・行事。または常に物流倉庫等に足を運び、実際店頭にたち販売することで、自分たちが残してしまった商品を実感し、そのことを次に活かす。
このことこそが、MD・バイヤーの仕事の目的を達成するために重要なことなのではないでしょうか。
そのことも理解せず、何の考えもなしに、海外へ行ってテンションが上がり、余計な商品を仕入れる。”隣の芝生は青く見える”的な発想で商品を作る、仕入ても、またその商品の多くが、ファミリーセール。アウトレット。しいてはバッタ屋へ行くだけなのですから。。。
【(株)エムズ商品計画オフィシャルサイト】(株)エムズ商品計画代表取締役。大分県大分市出身。リテールMDアドバイザー。繊研新聞社より「数学嫌いでも算数ならできる筈〜算数で極めるMDへの道」出版。大手アパレルからライフスタイルブランド・スーパーマーケットなど、あらゆる分野のマーチャンダイジング改善に従事。唯一の趣味は古着収集。
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