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こんにちは。昨年の夏から半年で20㎏減量したワダです。「半年で20キロ痩せる方法」といった怪しいタイトルにすれば、そちらの方が読まれそうですが、関係ないので書きません。
さて本日はウェブのコンテンツにおける具体的な数値を基に、考えられることや改善できることを自戒的に書いて参ります。少し踏み込んだ話になり長くなってしまいますが、最後までよろしくお願いいたします。
昨年一年間はOMOTE TO URAとしての活動を殆ど行わない一年でした。ウェブコンテンツも更新せず、SNSに関しても更新をストップしておりました。
そして2022年の3月よりS/Sを再開するにあたりGoogle Analyticsを確認し、様々な数値をチェックしてみたのですが、驚くべきことに
「ユーザー数爆増」
という現象が起きていました。「ウェブコンテンツは資産になる」と誰もが口をそろえて言いますが、まさか本当にこんな感じになるとは思ってもみませんでした。しかし、OMOTE TO URAの場合、あくまでも「ユーザー数」のみの話なので、中には絶望的な数値もあります。それは②③で書いていきます。
記事を書いている人の多くが「定期的に配信する」ことを必ずといっていいほど言いますが、これは本当に超重要なことです。書く内容がない時でも「昨日公園で見た犬が可愛かった」などのどうでもいいコンテンツを書くべきで、書かないよりは100倍マシと言えます。
一方で、既に検索エンジンによる上位結果は「動画コンテンツ」が占めるようになってきています。これは自社のコンセプトと、利用するチャネルをすり合わせて適切に対応していくことが重要になってきます。
まずAnalyticsから見る良い点は、
【アクティブユーザーが多い】
【SEOそのものは割とうまくいっていた】
となります。
【アクティブユーザーが多い】に関しては、これまでの数年間で蓄積してきたコンテンツがあり、それをユーザーがorganic search(=ユーザーが検索したキーワードに対して、表示された広告を除く純粋な検索結果)で見つけてくれていたから、と考えられます。
このことは①でも書いたように、コンテンツそのものが資産となることと同義で、やはり定期的に書き続けることが長い目で見て極めて高い成果を生むと考えられます。
【SEOそのものは割とうまくいっていた】に関しては、上記と被る部分もあるのですが、やはり根本的にタイトルに具体性を持たせることが有効だと感じます。ほとんどの方はやっていると思いますが「ファッション」とか「洋服」などのワードは当然自社SNS以外からの誘導は難しいので、時にキーワードプランナーなどを利用するのも手です。これはSNSのタグ戦略とも一致する部分があると言えます。
次にAnalyticsから見る悪い点は、
【直帰率が高い】
【リピート率が低い】
【CVRが低い】
となります。
【直帰率が高い】に関して言えることは、
ユーザーを絞り込めていない=ユーザーの期待するコンテンツと、ページの内容が乖離しているということです。また、内部リンクへの導線が不明瞭であることも改善すべきで、例えば「人気記事」のような分かりやすいプラグインを利用し、ユーザーの乖離を防ぐということも求められます。
また直帰率の高さと比例して、平均セッション時間も決して長くないので、ユーザーの”問題点”を具体的に解決する有用なコンテンツが必要となってきます。
【リピート率が低い】に関しては、
新規ユーザー:既存ユーザー=19:2ほどの絶望的な比率でした。この問題に関しては、やはり継続的にコンテンツを配信し続けること(SNSも含め)に加え、ユーザーとの接触を増やすために適切なチャネルで関りを持つことが求められます。
またOMOTE TO URAでは行うつもりは現状ありませんが、メールなどで定期的にDMを利用する手、会員機能を利用する手、SNSへの誘導を行う、など様々な施策がとれます。またECのみならず、リアルでの、つまり商品発送の際に出来ることも沢山あります。
【CVRが低い】においては、そもそも目標とすべきコンバージョンを設定していなかった(つまり販売も配信も何もしていない)ので当たり前の結果と言えます。また、コンバージョンをどこに設定するか(問い合わせ件数・購入数・客数・クリック数等)を予め決めておき、それに則った具体的な施策を行うことも重要な点です。
加えて、サイト構造そのものに問題があること、「直帰率が低い」で書いたようにサイト内の導線を明瞭化すること、も頭に入れておきたい点です。
ウェブコンテンツに関わる様々な数値は簡単な作業で改善できることもあります。内部リンクの設置は一瞬ですし、人気記事一覧の導入もプラグインを活用すれば容易にできます。
しかし、「読みやすく分かりやすく届きやすく」することだけが決してベストではありません。そこにはやはり「コンセプト」の存在があり、モードを基準にしたブラックなブランドが色を多用したコンテンツを配信するのは危険です。また、ターゲットとするユーザーが小説好きの50代だった場合、「今日は春服を紹介しま~す♡♡」では届くものも届かなくなります。
中にはコンテンツそのものを配信してしまったが最後、となるブランドもあるでしょうから、やはりコンセプトとの擦り合わせは本当に大切です。
以上を踏まえ、2022年はOMOTE TO URAとしてウェブに関することの設計もMDを基に行っていきたいと思います。改善したことによって、数値がどう変化したのかも半年後の2022年10月のブログで書いてみたいと思います。
最後まで長々とお読みいただきありがとうございました。(ワダアサト)
OMOTE TO URA代表。文化服装学院グローバルビジネスデザイン科卒業。EXHIBITION NEW SHOCK・CULTURE BREAK MARKET主催。
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