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先日、佐藤マサさんが上記のような内容のブログを公開されまして、
今回お話したことは、ECのページ作成にも関わってくることとなりますので、
と記載されておりました。いや、本当その通り。アイテムカテゴリーはアパレルECにめちゃくちゃ関わってきますし、中分類に関しては期中に入ってからでも色々と細かく対策すべきかと。本日はその理由について書いておきたいと思います。
まずはこちら。自社ブランドを代表するアイテムは何なのか?そのアイテムの型数が多いのであれば、商品一覧ページの作成は必須でしょう。何故なら多くの方がそのアイテムでブランドを想起する可能性があるからですね。検索クエリを見ても、
「ブランド名 アイテム名」
がよく散見されると思いますが、仮に得意アイテムが「パーカー/フーディ」だったとして、ざっくりと「TOPS」なんてカテゴリーにしてませんか?これ、検索で一覧ページがヒットしづらくなるので競合サイトに取られやすいです。(自社、もしくは卸先のセレクトがECモールに出店しているケース、メルカリ等で二次流通しているケースなど様々あります。)アイコンじゃなかったとしても、展開アイテムとカテゴリーの分類は事前に確認しておいてください。あなたのブランドの商品を店頭で、雑誌で見たとして、商品を検索するとしたら高確率で「アイテムカテゴリー名」です。「感動ジャケット2WAYストレッチ」とか「エクストラファインメリノクルーネックセーター(長袖)」とかで検索したりせんでしょ。また、アイテム名も「リュック/バックパック」など、複数呼称がある場合もお気をつけください。両方のワードで対策が必要です。(この話、こちらのブログで2万回くらい言ってますが)
一覧ページを作成したら、次は「タイトル/ディスクリプション」を整備してください。複数の呼称も全部網羅、カッコつけて英語表記のみの場合、検索でヒットしないこともあります。Googleさんは英語でもカタカナでもちゃんと理解している、と言われているのですが、筆者の経験上ではヒットしないことがしばしばあるので、カタカナ表記も入れておいた方が良いでしょう。
また、細かすぎる分類に関しては期間限定でも良いので一覧ページを作成しておくと、こちらも検索でヒットする確率が上がります。以前、弊社の案件でも「春アウター」という分類が検索上位に表示され、そこからの流入で購買が促進されたケースがありました。常に必要な訳でもないカテゴリーに関しては、「特集」や「PICK UP」なんていう項目をトップページに設置しておき、バナーを貼って送客しましょう。
https://www.osharewalker.co.jp/
(このページの「サマーニット」はまさにそんな感じですね。)
自社の想像だけでお客様の検索クエリを決めてしまっておりませんでしょうか?「恐らく検索されるであろう」キーワードを洗い出したら、GoogleのキーワードプランナーやUbersuggestなどを使い、検索ボリュームを確認してみましょう。あなたの想像していたクエリ、もしかしたら全く検索されていないかもしれません。
また、一覧ページを作成した後、search cosole(サーチコンソール)は絶対確認してください。
Google検索で表示されたページのデータが確認できます。
「どのような検索クエリでどのページが表示されたのか?」
がわかりますし、狙ったページが表示された際のクリック数・クリック率が確認できます。このデータを日々見ておりますと、ブランド名とセットで何が検索されやすいかもわかってきます。よくあるケースだと「服」「通販」「店舗」などでしょうか。発生したクエリに対し、ニーズに合ったワードをタイトル/ディスクリプションに設定しておいてください。それだけでも結構数字が変わってきます。(SKUの担保やページの回遊性なども対策する必要はあるでしょう。)
まだ終わりじゃないです。ここからGoogleアナリティクスで検索流入からの「ランディングページ」を確認してください。
検索流入から、商品一覧ページへのランディングを確認。これで販売が促進されていれば合格です。流入増えても売れなかったら意味ありません。売れなかった場合の問題点としては、
・見込み客を誘引できていない
・ページ側に問題がある(フィルター機能・SKUなど様々あります。)
ブランド指名検索が発生している場合、見込み客の誘引はできている前提ですので、ページ側の問題が多いですね。フィルター機能でand検索・色や価格・人気のタグ・デティールで絞り込めるようにする・カテゴリーごとのランキングや関連記事表示させる・スマホページのフッター付近にカテゴリーの導線細かく設置する・などなど、商品詳細ページへの遷移率上げるための対策はたくさんありますし、ここまで確認して初めて検索対策になりますが、これをやっていない方々は非常に多いのでご注意ください。作業としてはお金も時間もかかりません。これを「SEO対策」と大袈裟に言うつもりはありませんが、「SEO対策なんてやったところで…」と思っている方がこの最低限の整備をやっていないことは「あるある」なので、きっちりやっておきましょう。
search cosoleは検索パフォーマンスの確認だけではなく、「サイトマップ送信」「カバレッジレポート」「コアウェブバイタルの確認」「インデックスリクエスト」など様々な機能があるので、担当者は必須で見ておかなければなりません。施策による売上インパクトが大事なのはよくわかりますが、そのインパクトを出すための販促・集客を最大化・最適化する作業は最低限やりましょう。まずはMDを確認し、そこから自社ブランドに必要な商品一覧ページを作成。そして日々、データを確認しながら微調整していくことを習慣化してください。
GA4でデータ取得と検証をしたい場合、こちらをご参考まで。
株式会社StylePicks CEO。ECサイト構築・運用・コンサルティング、リテールのソリューション事業を中心に活動。並行してファッション専門学校の講師も務める。Twitter(@fukaji38)
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