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「見られている」という意識がファッション産業には欠かせない

 

本日はポッキーの日ですね。そんなことはさておき、本日は「見られている」という意識がファッションにどう影響を与えているのか、について考察を含め書いていきたいと思います。

 

都会と地方の違い

「見られている」が「需要」を生む

「需要」を生むマーケティング

 

都会と地方の違い


僕が東京に住んでいたのは文化服装学院に在籍していた4年間あまりです。最も好きだった街は下北沢ですが、学校は渋谷にあり、僕もそれなりに様々な街へと足を運びました。

東京都というのは面積的には狭い場所ですが、一方で日本中から様々な人が集まり、日本人のおよそ10人に1人が東京に住んでいる計算になります。故に、街ごとに様々な特色があり、本人が意識しているにせよ意識していないにせよ、「その街のファッション」というのが顕著にあらわれます。

下北沢でハイブランドの洋服を着ている人は少なくても、表参道やらに行けば下北では見られない人達の姿があります。

一方で、僕が現在住む山梨は言うまでもなく「地方」ですから、街ごとの特色はあまりありません。

だからこそ、通常「正しい」と考えられているマーケティングを疑い、その地方独自のカラーを持つことが求められているように感じます。

OMOTE TO URAでは2021年より盆栽を取り扱いはじめましたが、実のところ、上述のような理由と背景も一部絡んでいます。

 

「見られている」が「需要」を生む


そして、そんな地方に住む中で、東京などの都会と最も大きく違うと感じているのは「見られている」という意識の有無です。

地方では、この「見られている」という意識が希薄であるように感じます。だから、オシャレをする必要性がないのです。街のそこら中にショップがあるわけでもなく、周囲を見渡せば桃畑や葡萄畑が広がる場所では、「オシャレ」つまりファッショナブルであることの必然性がありません。

そういう意味で「ファッションは都会にしか置けない」と言ったデザイナーもいますが、確かに「オシャレをして出かける場所がない」というのは地方のファッション産業の致命的・構造的な欠陥の一つです。

 

「需要」を生むマーケティング


人が洋服を買う時、常に考えているのは「値段」「デザイン」「着回し」などですが、実際には「用途」がかなり重要になってきます。例えば「○○へ行くための服」「○○をするための服」などです。

特に地方のショップでは、この「○○」をショップそのものが需要として生み出す必要があるように感じます。ですから、一般的な企業と同じようなマーケティングでは明らかに不足しているのが現状です。

しかしながらスマートフォンとSNSの驚異的な発達により、必ずしもAという地方のショップが、Aという地方の人達だけをターゲットにする必要性はなくなりました。実際に、OMOTE TO URAの商品を購入してくださった方も、北は北海道、南は福岡までと幅広い層です。その為、地方のショップは自ら需要を創り、コントロールし、生き残っていく戦略が必要になるのではないか、と考えています。

今後も、MSMDさんのブログをはじめとして勉強を重ね、地方で粘り強く生き残っていくショップになっていきたいと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。(ワダアサト)

 


なお、2022年11月中盤よりOMOTE TO URAにおける22-23 秋冬の2nd Deliveryがスタートいたします。興味のある方は是非チェックしてみてください。OMOTE TO URA


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