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今回は、2021年11月に立ち上げた新サービス”店長・SV向け講義”に関する話を簡単にしたいと存じます。
この新サービスは、これまでもこのブログ内や繊研さんの紙面でもお話したように、BEAMSさんのショップマネージャー(店長)研修用に、BEAMSさんと時間をかけて協議し、作り上げたサービスです。(その過程は、下記の記事をご覧くださいm(__)m)
この店長・SV向け講義という新サービスですが、私はマーチャンダイジング(以下MD)を生業としておりますので、基本的にMD視点での話が中心となります。ですが、私も7年以上の販売経験がありますから、マネジメントの基礎だけでなく、MDが持つ知識でショップ運営に役立ちそうな知識や、ショップが本部(MD等)に、具体的に意見具申が出来ること等を(特に在庫に関すること)意識したカリキュラムを組んでいます。また、講義のベースは私で提示しますが、私がお客様のショップに複数店舗足を運んだうえで、お客様と話合いを重ね、お客様に併せて講義カリキュラムを組んでいます。しかしながら、あくまで数字の話がメインとなりますし、損益計算書の説明等は、かなり長い時間をかけてお話をさせて頂いています。
前置きが長くなりましたが、この度2回目となる”店長・SV向け講義”を、新たなお客様で実施することができました。今回、講義を受講して頂いた企業様は、店長だけで150人以上。エリアマネージャーも10人以上も在籍しておられるかなり大きい組織でした。また、店長の皆様方は、20代の若い人材が多かったのも特徴でした。私が20代の頃は、そもそも勉強に興味がありませんでしたし、ましてや数字が好きではないからファッション業界に入ったわけですから、この数字がウヨウヨと出てくる私の話に興味を持ってくれるのか?大変不安ではありましたが、真摯な姿勢で、講義を聴講して頂き、とても感謝しております。
また、講義後には、自発的に多くの質問を受けたことには、驚きもありましたが、少しでも多くの知識を得よう!という姿勢に感銘を受けました。今回の講義が、受講者の皆様方に対して、少しでもお役に立つことが出来たならば、嬉しい限りです。
今回の取組を受けて感じたことは、私が20代(現在50歳)の頃、アパレル・ファッション小売業界の殆どの組織が、知識は先輩の背中を見て覚えろ!または、徐に本を渡され、「とりあえずこれ読んでおけ!」的な時代だったと思います。また、組織のルールが、何の目的の為に存在しているのか?等も教わらず、組織のルールを守ることが組織の目的!のような指導を受けた方々も多くおられると思います。
更に言えば、経営者の中には、「社員に”教育”というコストをかけると、“あれっ?なんか自分たちの会社おかしくね?”って、疑問に感じて辞める人が増えるから、教育にコストはかけない!」等と述べる経営者も、一定数いたのではないでしょうか?しかしながら、社員に”教育”という”コスト”をかける会社は、社員からの信頼を得られ、働きがいのある職場になる。逆の視点でいえば、教育にコストをかけない会社は、社員からの信頼が得られず、寧ろ離職率が高まるのでは!というのが、BEAMSさんと今回の講義を受けて頂いた組織で取組をさせて頂いた上での所感です。
若い人材は教育を受けること。そして、仕事で活用できる”知識”を得ることに飢えています。だからこそ、私のような教育を行う立場であるものは、自分自身の経験・知識を、”絶対”として捉えた教育をするのではなく、先ずは、本質を捉えることの重要性を伝えた上で、お客様の事情に合わせ、”相対”で対応できるよう、自分自身は更に努力・精進を重ねる所存でございます。今回の記事はこれで終了です。
店長・SV研修のサービスはこちらをご覧くださいm(__)m
【(株)エムズ商品計画オフィシャルサイト】(株)エムズ商品計画代表取締役。大分県大分市出身。リテールMDアドバイザー。繊研新聞社より「数学嫌いでも算数ならできる筈〜算数で極めるMDへの道」出版。大手アパレルからライフスタイルブランド・スーパーマーケットなど、あらゆる分野のマーチャンダイジング改善に従事。唯一の趣味は古着収集。
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