メールマガジンを登録していただくと、セミナー・イベント開催のお知らせやブログの更新通知をお届けします
アパレルECで導線を考える際、皆様トップページに関しては課題をよくお持ちです。
それが原因か、上記のようなリクエストが多く、バナークリックのデータを取得し、どのページに遷移したか?はたまた、どのような内容のバナーがクリックされやすかったか?を確認。そこからトップページでどのようなコンテンツを見せればいいのかについて検討します。しかし、一方でトップから流入しなかったユーザー対策はおざなりなケースが多いです。
アパレルECの場合、「ブランド名 アイテム名」の検索クエリはかなり頻繁に発生しており、このクエリで検索結果に表示されやすいのはアイテムカテゴリーの一覧ページです。ですから筆者が計測を行う場合、当該ページのページパスでフィルターをかけ、「一覧ページ」「詳細ページ」「アイテムカテゴリー別」などの切り口でランディングページを確認しています。当然ながらこちらのセッション・PVが多かった場合、それぞれのページで対策が取られているかどうか?です。
アパレルECで「ランディングページ」のレポートを活用する方法
(アイテムカテゴリーごとの一覧ページのSEO対策はこちらを参照)
意外と対策されていないのが一覧ページなのですが、対策はいくつかあります。下記のようなものでしょうか?
トップページにはランキングはあるECサイトは多いですが、カテゴリーごとにランキングを掲載しているケースは少ないです。しかし先述しました通り、全てのお客様がトップページから入ってくる訳ではありませんので、データを計測した後、一覧ページからの流入が多い場合はこのような対策はありでしょう。ランキングコンテンツは大概のケースでPVが多いので重宝します。
商品一覧ページのフッター付近には、そのアイテムカテゴリーの関連コーデや関連記事を掲載しておく事によって、購買のきっかけを作りましょう。商品点数が多く、単品を見ているだけでは何を購入していいかわからない。そんなお客様にはコーディネートや着用シーンを見て頂き、購買意欲を高めてもらうのが良いでしょう。詳細ページのフッターは対策していても、一覧ページの対策は本当少ないんですよ。
(余談ですが、詳細ページのフッターにはアイテムカテゴリーのリンクは必須です。)
商品ページのみならず、特集などの記事コンテンツもPVが多い場合はございます。中には広告などのLPに活用しているケースもあるでしょう。トラフィックが集中する=多くのユーザーが見ている訳なので、その場合も導線の対策が必要です。
注目度の高い特集は、ランディングページとしてセッションが少なくとも、回遊が多くPVが多い可能性があります。こちらのケースは、記事の下に開催中のタイムセールの商品を掲載するという措置ですね。フリークスストアはこのあたりの導線設計が非常にうまい印象があります。中には「メルマガ登録」を促進する為のバナーを貼っていたりと、目的によって都度運用を変更しても良いでしょう。Shopifyの場合、OS2.0対応のデザインテーマなら記事のページでも簡易にセクションを追加できますから運用コストは0円です。
ちなみに改善した後の検証方法ですが、GA4では「離脱率」という指標が無くなっております。が、離脱数という指標が新しくできておりますので、改善を施したページごとに離脱数を見つつ検証するのが良いでしょう。まだLooker Studioには離脱数の指標は使えないようなので、離脱数÷表示回数で「離脱率」を作成する事はできない模様。スプレッドシートにデータを落として計算式入れて確認するのが良さげですね。
検索ですらトップページ以外からの流入が多いのに、それ以外のチャネルなら尚更セッションは多いでしょう。LINEなら直近のプッシュ以外にも、リッチメニューで設定してある項目は当然ながらランディングページになりますし、メルマガも商品ページに送客するケースがほとんどです。(ブログ・特集のバナーを貼っているケースも多数)instagramはショップナウ機能なら商品詳細ページからの流入になりますし、それ以外でもリンクスタンプから流入させるケースがあります。ショップによってはストーリーズの効果がめちゃくちゃ高いブランドもありますから、下層から入ってくるケースはこんなにもあるのです。そんな訳で、商品詳細ページだけでなく、一覧ページや記事コンテンツでもしっかり導線は作っておきましょう。ブランドの特性やECサイトの作り込みによって、どのページにPVが集中するかは違いますから、日々流入経路別のランディングページを確認しながら、ページごとでどのような対策を実行するのか検討してください。「利便性を上げる」というよりは、お客様の購買の動機になりそうなものを積極的に見せるという方向性ですね。サイトコンテンツの更新頻度が高いのに効果が発揮できていない、というショップは一度お試しあれ。
小売ビジネスに関するMD(品揃え政策)アドバイス・サポートを
ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。