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先月、ミウラタクヤ商店さんと対人マンさんの三人でスペースをやりまして、お題としては「GA4を活用した広告の分析方法」でしたが、すっかりブログにするのを失念しておりました…。やや時間が経ってしまいましたが、深地がお話した内容について簡単にまとめておきますので、復習がてらご覧頂けましたら幸いです。
広告の分析にて、まず理解しておきたいのは「間接効果」について。ていうか、これ以前にもちょっと書いてるんですよね。
実はお話した最初の1/3程度はこちらの内容です。そんな訳で、間接効果について詳しく知りたい方は上記記事をご参照ください。
補足としましては、GA4のユーザー判定は「USER ID」「Googleシグナル」「CookieID」の3つなのですが、instagram経由のユーザーと検索ユーザーが同一ユーザーとしてカウントされるケースなどが散見されます。instagramのアプリからECサイトに流入したユーザーがGoogleアカウントにログインしているケースはほぼ無いと思われますので、推定でユーザー判定しているのかもしれません。(USER IDを拾っていないECサイトでも同一ユーザーとして判定されるのでちょっと謎…。)
次に探索を使った分析方法をご紹介します。まずは「経路データ探索」から。
上記のように、発生したイベントごとに経路を追うこともできますし、ページパスに変更も可能です。チャットボットのクリックをイベントに設定しておくと、そのクリックイベント発生から次にどのページへ遷移したのか?など、組み合わせて使うこともできますね。
広告の分析で活用するなら、セグメント機能でまずは広告経由のセッションを絞り込んでおくと良いでしょう。広告で設定したランディングページを始点に設定し、そこからどういう経路を経て購入に至ったか?などが確認できます。広告なら直接、誘導したいページに遷移させることは可能ですが、オーガニックの場合はトップページからの流入が多いので、その場合も活用しやすいですね。instagramでもアカウントのプロフィール欄に誘導する広告を使う方もいらっしゃるでしょうから、その場合もこの経路データ探索は重宝します。
次はファネルデータ探索を活用します。こちらではユーザーが起こしたアクションごとに、「どこで離脱したか?」が図で確認できます。例えば、
上記のように、広告で流入したユーザーが商品詳細ページへ遷移(view_itemというイベントが発生)した後、購買に至ったというステップを設定。どこで離脱が多かったか?で、改善点を調査するというレポートですね。購買に至る前に、「カート追加(add_to_cart)」や「決済情報の入力(begin_checkout)」なども設定可能です。(推奨イベントの設定は必要です。)
続いてはセグメントの重複です。こちらはセグメントしたユーザー同士がどの程度、重複しているか?を確認するものですね。広告ユーザーが検索行動を起こしたり、はたまたメルマガ等で再訪しているか?が確認できますし、ga_session_numberをカスタムディメンションに設定しておけば、「累計訪問回数が3回以上のユーザー」のようなセグメントも作成可能です。
これらの重複を見ることで、広告がしっかりとリピーターとして定着したかどうか?も簡単に追うことができますね。
広告の分析の際は上記だけでなく、Google広告側のデータも合わせて見ないと中々詳細に精度を測れないのですが 、GA4側でもこれだけ見れるのは知っておいた方が良いでしょう。個人的には、最後の判断は営業利益が増えたかどうか?だと考えておりますので、
PLを見ながらでないと検証は不可能だと考えております。初期はROASが悪化しても新規獲得を促進したい、というケースもあるかとは思いますが、アパレルの場合は違う広告宣伝の方が新規獲得に向いている事が多いですし、その補助としてWEB広告を使う方が機能しやすいとは思います。どんなケースにも当てはまる正解などありませんので、場面に応じてレポートを使い分けて頂ければ幸いです。
ECサイト構築・運用・コンサルティング、リテールのソリューション事業を中心に活動。並行してファッション専門学校の講師も務める。Twitter(@fukaji38)株式会社StylePicks
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