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先日、私は下記の記事をアップしました。
この記事中で、私は以下のようなことを述べています。
アパレル小売業界の”あるある”として、販売職から本部職に移ると、現場の店舗にほとんど行かなくなる人がいます。このような方はMDには向いていません。何故ならば、MDにとって「仮説をたて実践する力」は欠かせない能力だからです。仮説を立てるためには、現場に赴き、顧客の購買行動を観察することでヒントを得ることが大切です。例えば、売上データでは好調な商品でも、店頭で実際に確認すると、販売に長い時間を要することが多い場合、その商品には改善すべき点があるかもしれません。これは、データだけでは把握できない情報です。ですから、MDを目指す方は、本部職になっても現場に足を運び続けることを、常に意識しましょう。
繰り返しになりますが、MDにとって、現場である店頭に足を運び、商品に関するヒントを得ることは重要なことです。
さて、話題を変えまして、当サイトでも記事をご執筆いただいております深地さんは、読者の皆様もご存知のとおり、ECディレクションおよびGoogleアナリティクス4の専門家でいらっしゃいます。深地さんのファッション業界におけるキャリアは、卸売の営業職から始まり、その後ECの仕事へと移行されました。ECディレクターとして業界、ひいてはファッション・アパレル業界でも広く知られる深地さんのコンプレックスは、店頭での販売経験がないことだそうです。そこで、深地さんは現在、あるレディースショップで販売の手伝いをされています。そのような深地さんにお話を伺ったところ、販売のお仕事を経験することで、お客様の動向や声からさまざまな気づきが生まれてくるということでした。その気づきの中から、(ブランドやショップに合う)さまざまなEC関連のコンテンツのアイデアやサービスが、思い浮かぶのだそうです。店頭での販売の経験は、大変勉強になったとのことでした。詳しい内容は以下の記事をご覧ください。
さて、話を戻しまして、売上を大きく左右するさまざまな権限を持つMDが、現場である店頭に頻繁に足を運ぶことは非常に重要です。理由は、前述いたしました深地さんのお話にもあるように、現場である店頭からお客様の欲求や要求に気づくことで、商品や品揃え計画の向上につなげ、活用することが重要だからです。私が常々申し上げておりますように、MDにとって(商品の)過去データを分析することは、非常に重要であり、欠かすことのできないことです。なぜならば、過去データは自ブランド・ショップ特有の傾向を示しており、一定のパターンを有しているからです。その傾向を無視することはできません。しかしながら、過去データに偏重した商品計画では、ブランド・ショップの将来はじり貧となる可能性がありますから、ブランド・ショップの業績を向上させるためには、さまざまな業務において新たな試みが求められます。それはMDに関しても同様です。MDにおいて新しい試みを立案するには、現場である店頭での気づきから仮説を立て、実践をしていく。そして、新しい試みから得られたデータを活用し、データ分析・検証の精度を高めることを繰り返すことが重要です。
繰り返しになりますが、売上を大きく左右する様々な権限を持つMDは、現場に足を運ぶことを怠ってはいけない!ということを強く訴えて、今回の記事は終了です。
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【(株)エムズ商品計画オフィシャルサイト】(株)エムズ商品計画代表取締役。大分県大分市出身。リテールMDアドバイザー。繊研新聞社より「数学嫌いでも算数ならできる筈〜算数で極めるMDへの道」出版。大手アパレルからライフスタイルブランド・スーパーマーケットなど、あらゆる分野のマーチャンダイジング改善に従事。唯一の趣味は古着収集。
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