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Fashion Re:ducationでは現在、販売・MD・ECそれぞれのオンライン向けショート講座を募集しておりますが、年明けから新たな試みとしてそれぞれが連動した講義を準備しています。
(こちらが現在募集中のショート講座です。→ https://style-picks.com/collections/fashion-reducation-short )※締切は11/5
EC分野では、
販売×EC
MD×EC
の2つをご用意する予定です。これについて「何故、開講するのか?」と受講する事で「どのような効果が見込めるのか?」を書いておきたいと思います。
以前から何度か書いていますが、ECの現場で支援をしておりますと、アパレルの販売やMDの知見があれば解決するのにそれが足らない為に課題が解決しない事態をよく目にします。これについては過去、何度か書いてますね。
アパレルECの支援をするなら販売スケジュールの確認が最優先です
記事中にも書いておりますが、例えばお客様へのプッシュ(メルマガ/SNS/モバイルアプリなど)の効果が下がったと感じる場合、注意点としては、
・販売スケジュールに沿っているか?販売開始より前に告知と個人情報の収集はできているか?
・販売スケジュールに沿ってサイトコンテンツは更新されているか?
・お客様へお知らせする内容は明記されているか?
・適切なセグメントが作れている且つプッシュ内容がそのセグメントに沿っているか?
などを見る必要がありますが、このようなタスク1つを取っても販売・MDとの連動が必要なのは一目瞭然でしょう。にも関わらず、組織が肥大化すると横の連携が上手くいかずに部署単体での対策に限定されます。横串を刺せる人材がいないから、というのが最も多い理由でしょうか。WEB広告のような、ECでしか使わない技術だっとしても、
店頭イベントを事前に企画→それをフックにWEB広告で店頭へ集客・個人情報を取得→ブランド認知から検索行動・メルマガ等でプッシュしてECへ送客
ということも考えられますので、ECに関わる全ての施策において販売・ECの知見が全く必要ないとは言えないのです。
では具体的な講義内容と、受講する事でどのような技術・知識が習得できるか?ですが、それぞれ見ていきましょう。
まずは販売×ECの講義ですが、主に店頭で使われる顧客管理をどうECに落とし込むか?について講義を展開します。
販売の講師である平山先生が「何故、顧客管理が必要なのか?」から具体的に「現場ではどのように管理されているか?」や「自社に合った顧客管理方法」をディスカッションしつつ設計する予定です。ターゲットを明確にする事で、商品説明文やブログ、スタッフコーディネートの精度も上がるかと思います。
ブランド単体のECで有効なセグメント作るのに難しいと感じていたけど、平山さんの記事読んで可能性広がった。販売と連携するともっとやりようある。
/EC紹介文、ポエムになっていませんか? 店頭の接客からN1分析のヒントを得る方法 https://t.co/WMYDlLVXy4
— 深地雅也 (@fukaji38) October 29, 2025
(平山さんのブログにも内容の一部が掲載されています。)
以前も書いておりますが、ここ数年EC界隈では「ロイヤルティプログラム」と称して顧客管理できるサービスが流行しており、「どのような会員特典を設計するか?」が現場でも議論されています。しかし、過去から店頭業務に携わっている方々からすると「お店でやってましたけど…」という印象を持つ方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?筆者も会員特典の案を提案する際、過去店頭で行われていた内容を参考にしてお話する事が多いのですが、このあたりが忘れられがちだと感じます。
その内容を元に、ECで実現するにはどうしたら良いか?を筆者の講義でレクチャーするという流れになります。また、施策が実行された後の効果測定までがセットです。
大手ではよくあるケースですが、ECの実務とCRMが切り離されており、連動した施策を打てていないという事態が発生しています。ECの分野におけるCRMは、MAツール(マーケティングオートメーション)やCDP(カスタマーデータプラットフォーム)の構築などが必要になるので、そこに詳しい方々がアパレルの現場に詳しくないから、という理由もあるのでしょう。結果、横串が刺さらないまま分断され、効果的な施策が打てていないのです。
そんな訳でこの講義は、「販売現場に詳しくないCRM担当」と「WEBサービスに詳しくないECの実務者・販売員」双方の課題を解決し、各々がどう動けばお客様に適切な情報を届けられるか?を理解して頂く為のものになります。
MD×ECに関しては、マサ佐藤氏が既にMD側の講義内容を執筆されていますのでそちらをご覧ください。
MD×ECでの、EC側の講義内容は、MDで設計された販売スケジュールに沿って、EC側で実行されるタスク(検索対策・サイトコンテンツの更新・メルマガ/LINE/SNSのプッシュ内容など)を具体的な事例を用いてレクチャーします。またこちらも、その際にどのように効果測定をすれば良いのか?についてもセットです。在庫が手厚い物、初速の販売促進が期待されるものはどのように露出したらいいか?また、新作プッシュ後に消化スピードを確認し、対策を取る場合はどのような手法があるか?などなど。
損益計算の講義では、ECで嵩みやすい勘定科目や、適正な広告費はどう判断するか?について講義します。EC単体でPLを見ない組織はそこそこありますが、導入しているサービスの料金や広告宣伝費、また人件費が圧迫し過ぎて営業利益が出ていないケースもあります。また、セールに偏重しやすいチャネルという事もあり、粗利益高・粗利率に注意しながら運用する必要もあるのです。
この講義については「MDの理解が弱いECの実務者・マーケティング担当」などが主な対象者になるでしょうか。こちらに関しては販売現場出身だとしても、MDの知見が薄い場合は対応できていない事もあるでしょう。最終的には社内のMDと連携し、事前にスケジュールを確認、EC側のタスクリストを作成し、現場で実行。効果検証してPDCAを回せるようになるのがゴールです。
これらの講義は12月より募集スタート、2月から講義を実施する予定になっております。事前にスペースやzoom等で簡単なデモ講義も実施する予定ですので、事前にお知らせが欲しいという方は弊社のサイトにて会員登録しておいてください。(登録はこちら→ https://style-picks.com/account/login?return_url=%2Faccount)
ECサイト構築・運用・コンサルティング、リテールのソリューション事業を中心に活動。並行してファッション専門学校の講師も務める。Twitter(@fukaji38)株式会社StylePicks
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