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今年の冬商戦はどうなるのか?勝手に考えてみた。

★今年の冬は寒くなるのか?

今週は40週になります。過去30年の東京の40週の平均気温は?最高気温が24℃。最低気温が17℃(マサ佐藤調べ)です。現状は平年よりも暑く感じますから(今年の9月は記録的に気温が高い地域が多かった)、今年も暖冬かいな?_| ̄|○と感じてしまいます。(今週から気温がだいぶ下がりそうではありますが)アパレル・ファッション小売業では、42週を過ぎた辺りから、レディースを中心に本格的な冬商戦が始まるので、気になるのは「暖冬だと防寒アウター等の冬商品が売れねえよ~。。。」ということです。

そこで、今回の記事は、私の独断と偏見で今年の冬商戦がどうなるのか?を勝手に考えることにします。冬商品の仕込みは、とうの昔の済んでいる筈なので、今更言われても遅いよ!と感じられる方々が多数だと思いますが、少しでも読者の皆様方のお役に立てればと存じます。

では、今年の冬の長期予報はどうなっているのか?を確認してみると。

冬の長期予報 西~東日本は低温 日本海側は降雪量多い見込み

今年は平年並。もしくはそれ以下という予報が出ています。これは、アパレル・ファッション小売業にとって嬉しいお知らせではありますが、予報は12月~2月の気温です。アパレル・ファッション小売業の冬商戦は、10月中旬頃から本格的になり、セール前の12月末までが本格的な冬商戦(現状はセールが早い傾向だが)となりますから、大事なのは10月~12月前半までが寒くなると、すごく助かるのに!ということです。

★2021年の10月~12月の気温はどうなだったの?

ここで昨年の東京の10月~12月を振り返ってみます。以下の図をご覧ください。

昨年の冬は、私も含めて寒かった!と記憶している人が多いと思いますが、実は10月・11月は平年より気温が高く、12月でほぼ平年並です(それでも少し平年より高い)。これ、意外に思われる方が多くいらっしゃると思いますが、このことが事実ですし、平年よりも気温が低かったのは(2022年の)1月と2月です。
しかしながら、昨年で特筆すべき点は、42週と43週の気温が平年よりも低かったことです(特に43週は大分気温が低かった)。事実、10月中旬は東京の最低気温が10℃を割る日が数日ありました。このことが、今年は寒い!と感じるきっかけになったかと思われます。特に、レディースにとっては大きな追い風になったはずです。昨年は、コロナ禍がどうなるか?わからない。そして、過去3年続いた暖冬の影響で、防寒アウター等の冬商品の仕入を抑えていた組織が多くあったと推測されます。事実、弊社のお客様もそうでした。結果、防寒アウター等の冬商品が不足し、「もっとあれば売れたのにな~」という結果になっていました。また、1・2月が平年よりも低い気温で推移しましたから、よりそう感じた組織も多くあった筈です。(以下の図は、2022年1・2月の気温推移)

★今年の冬商戦はどうなるのか?

では、今年はどうなるのでしょうか?
今年は、コロナ禍による外出制限も行われない可能性が高く、多くの人が外出する機会も増えるでしょう。ということは、昨年に比べて売上が伸びる可能性が高いと言えます。また、昨年の分析等から、今年は昨年よりも冬商材の仕入金額を増加させている組織も多い筈で、冬商材の売上が伸びる可能性が高いと推測しています。

しかしながら私は、今年も昨年同様に10月11月の気温は高めに推移することも視野に入れるべきでは?と考えています。その場合、昨年のように42・43週の気温が下がらないこともあり得ますから、冬商材の初速は期待しているほどではなくってしまう可能性が高くなります。ですから、冬商品の売上の推移(特に46週くらいまでの売上推移)を注意深く見守る必要があります。ですが、長期予報通り12月以降の気温が下がれば、冬商材の売上が急速に伸びる可能性が高いと推測されます(特にメンズは)。12月よりセールを随時開始する組織も増えるとは思いますが、感覚で雑な値付けをするのではなく、先の気温の動向を鑑みながら、1・2月の冬・セール商戦を考える必要があるでしょう。更に言えば、可能ではあれば、短期(12月~1月)で、冬商材の新規商品を考えても良いと思いますし、初速が良い商品などは1月納期になったとしても追加発注しても良いのでは?ないでしょうか。(時期的には厳しいと思いますが。。。)

以上、今年の冬商戦を勝手に考えてみましたが、大事なのMDでいう”適品”の精度です。そもそも、欲しくない商品を作る・仕入をしていては、気温の推移どうこうの話ではありません。昔のように、冬はアウターが売れるから、アウターの品揃えを拡げるMDを行うのではなく、品揃え絞ることでより”適品”に注力出来るMD設計を行うことがまず重要です。(今更言っても遅いとは思いますが。。。)また、売上の推移だけ見て雑なセールを行ったり、プロパーで売ることに拘りすぎて、多くの在庫を残す結果となってはいけません。MDにとって重要な売上・粗利・在庫を一気通貫で数字を確認し、適切な対応行うことで(OTBコントロール)、売上・粗利の最大化と在庫の適正化を目指すことが重要です。

最後に、今年のアパレル・ファッション小売業の冬商戦が、大成功することを心よりお祈り申し上げて、今回の記事は終了致します。

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