ファッションビジネス ・リテールMDアドバイス ・マサ佐藤

MENU

ファッションビジネス ・リテールMDアドバイス ・マサ佐藤

仕入金額は削れても投入アイテム数は減らせない?

以前、以下のような記事を書きました。

闇雲に仕入を削れば、売上は想像以上に下がる?

上記の記事を要約しますと、このようなコロナ禍の状況で、在庫過多を恐れ、むやみやたらに仕入枠を削ってしまうと、必要な仕入までも削ってしまうことになり、先の売上や粗利が更に下がる。必要な仕入は、しっかりと計画を立てて行おう!このようなことを記載しています。

 

★仕入金額は減らせても、投入アイテム数は減らせない事情

しかしながら、これは特にセレクトショップのMD・バイヤーに見られる傾向ですが、仕入金額は削っても、当初予定していたアイテム数・SKU数は削減せずに、そのまま発注してしまう傾向にあります。

これには、幾つかの理由があります。以下箇条書きしてみますと。。。

・MDスケジュールと予算設計の不備による、タイミングの早い発注のオーバー仕入
・現場のミクロな声を重視しすぎる
・店内を商品で埋め尽くすことが、仕事の目的と化している
・ヒューマンエラー(デザイナー・バイヤーとの力関係)

あくまで独断と偏見ですが、上記のようなことが、アイテム・SKU数を減らせない要因として考えられます。

また、昨今。上記の理由以外にもアイテム・SKU数を減らせない理由が増えました。それは、ECの売上構成比が年々高まり、更なるECの売上アップを目指すが為に、アイテム・SKU数を増やす傾向となっている!ということです。

このことは、私のサイトでもブログを寄稿して頂いている深地雅也さんの記事にも書かれています。

ECにおけるSKUの重要性

”ECモールにブランドが出品する際、SKUによって検索や絞り込み機能を使った際の上位表示に差が出てきます。当然、SKUが多ければ多いほど上位表示されるという事ですね。ECでは検索をかけた際の1ページ目以降の表示って大きくCVR(コンバージョンレート)が下がります。”

このECの件も相まって、必要以上のアイテム・SKU数の投入が更に増加しています。

 

★欲しい商品を欲しい時期に欲しい量を発注するのがMDの仕事

しかしながら、このような施策は資金力のある大手ならばいざ知らず、100億円の規模の売上を誇るブランド・ショップだとしても、在庫過多に陥るのはほぼ間違いがありません。

以前の記事で、今回のようなコロナ禍の状況でも必要な仕入枠はしっかりと確保し、必要な商品は仕入せよ!ということを記載しましたが、それは当初予定していた商品まですべて仕入せよ!という意味ではありません。

寧ろ。以下のことを実行しなければなりません。

・売れ筋・関連商品の追加投入
・死に筋商品中止(先々の商品も)
・セールの実施(以下中期的に)
・品切れ率を減らす/アイテム数量を減らす
(1アイテムあたりの商品数量の増加)

このことを実行するには、ECの絡みやヒューマンエラーが最大の壁として立ちはだかるでしょう。
しかしながら、このコロナ禍の状況で、ただ予定調和の行動をしていても、最初の予測以上に売上が低下し在庫が増えるだけです。

MDの仕事の目的は、顧客に対して、BRコンセプトに基づいた顧客が欲しがる商品を、欲しい時期に欲しい量だけ提供し、より売上・粗利益を多く獲得することです。

ですので、ここは思い切って敢えてアイテム・SKU数を再考し、本当に顧客にとって今必要な商品だけに仕入枠を活用するべきではないでしょうか?

MSMD & Co.,Ltd
MSMD & Co.,Ltd Twitter
弊社への問い合わせ・仕事依頼はこちら

この記事をシェアする

RANKING POST

1

2020.07.07

大量生産と過剰供給は別物
2

2020.04.27

EC・通販専業ブランドも標準店舗の概念が必要なのでは?
3

2020.08.04

画面ばかり見てないで現実を見よ!

NEW POST

2021.10.14

最近見た怪しいニュースの感想

2021.10.12

週別の気温の推移を知っておくと役立つ?

2021.10.08

vol.19 「細かすぎる」と言われる男の話

2021.10.04

「メール見てないんですか?」は地雷原。

2021.10.01

MDの転職事情

CONTACT US

小売ビジネスに関するMD(品揃え政策)アドバイス・サポートを
ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら

TRADINGPERFORMANCE

取引実績

BEAMS(ビームス)
株式会社 聖林公司
株式会社 千趣会
繊研新聞社
株式会社ベイクルーズ
文化服装学院
株式会社Welleg(ウェレッグ)
無印良品
フィットネス市場
クリーデンス
株式会社コポ
株式会社StylePicks
株式会社ブリッツワークス
UNIVERSAL OVERALL
株式会社トラヤチェーン