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バイヤーという仕事を考える(独り言です)

アパレル・ファッション小売業界の花形の仕事と言えば、それは”バイヤー”という仕事である!と感じられている方も多いのではないでしょうか?事実、私も若いころは古着屋のバイヤーになりたい!と考えた時期もありました。ということで!今回はバイヤーという仕事について、私が独り言を綴っていきます。

 

★以前よりも結果が求められるようになった?バイヤー

バイヤーという仕事は、読んで字のごとく、”(ショップで販売する)商品を買い付ける!”仕事になります。ただ同時に、その買い付けをした商品が売れなければ、意味のない存在となります。
特に昨今、バイヤーもこれまで以上に”売上”という結果を求められますから、買い付けするのも慎重になりがちです。結果、保守的な仕入を行うようになり、どこのショップにも同じような商品が並び、店頭が同質化していきます。このことは3年半前に、私が書いた記事でも触れていますので、ご興味のある方は下記の記事をご覧くださいm(__)m

渋谷界隈のセレクトショップを久々に廻ったという話。

更に言えば、私がアパレル小売業の仕事を始めた20数年前と違い、インターネットで気軽に情報を取得することが可能になりましたから、より同質化の危険性が高まりました。結果、同質化を避けるために、別注商品の開発に励む組織が多くなりました。

 

★売れる商品ばかり仕入れてもダメ?

しかしながら、別の視点でみると、バイヤーという仕事に(売上という)結果ばかり求めても、個人的には、「これはこれでどうなんだろう?」という思いに駆られることがあります。
例えば、ファッション小売業のセレクトショップのバイヤーであるならば、「売れないけどバイイングしなければならない!」という商品が必要であると感じますし、そのような商品が先の商品計画のヒントになったりもします。また、その商品が存在することで他の商品が光り輝き、他の商品の売上が伸びればそれでOK!ではないか?ということもあります。また、逆の考え方もあり、「必ず売れるとわかっているけれども、ショップのコンセプトとは合わないので、敢えて仕入しない!」そのような姿勢もバイヤーには求められます。そのことで、ショップのコンセプトがより明確になり、ファンを増やすことにも繋がります。特に個人的には、バイイングするカラーやアイテム等には拘るべきでは?と感じています。

 

★バイヤーという仕事を理解した上で、最低限の数字の知識も身につけよう!

そんな(アパレル・ファッション小売業に関しての)バイヤーという仕事に関するひ独り言を述べてきましたが、やっぱり売上や利益を上げることが出来なければ、その仕事の評価を得ることは出来ません。MD的な視点見れば、バイヤーという仕事は、MDの商品面での仕事になります。ですから、最低限のMDの数字面の知識を持つことが、バイヤーという仕事で成果を上げる為にも、私は必要と考えています。

例えば、バイヤーの仕事あるあるとして、契約上セール出来ない商品。また、売れていない商品だけど、ショップの価値を保つ為に敢えてセールしない!等ということがあります。しかしながら、そのような商品が売れていないと組織にどのようなこと影響が与えるのか?このことは、最低限知っておいてほしい知識です。以下例を上げると。

あるショップの1年間でのバイイングした商品の結果が以下のようになった。

・売上5,000万円 粗利40%
・仕入原価実績4,000万円

という結果になったとします。すると、このバイイング商品の売上原価は5000万円×(1-40%)=3,000万円(売上原価)
となりますから、1年で4,000万円-3,000万円=1,000万円もの残在庫を発生させた!ということになります。(消化率75%)
このことを言い換えると、1年でショップのお金を1,000万円減らした!ということと同義!ということになり、仮にこのショップの1年での最終利益が500万円だったとしたら、利益のキャッシュ分が、在庫増加分で寧ろマイナスになった!ということになり、ショップに大きい損害を与えてしまいます。ショップの価値や感性を保つために、(売れなくても)セールをしない!等の判断は必要ではありますが、バイヤーであるならば、在庫が増えればキャッシュが減る!といった、基本的な知識が必要です。逆にこのような知識があれば、事前準備としてのショップの価値を保つ為の残して良い在庫金額の設定を考えるきっかけにもなるわけです。

最後に、私の個人的な主観として、アパレル・ファッション小売業業界におけるバイヤーという仕事は、花形であり続けてほしいですし、半歩・一歩先を見据える感性や感覚が必要な職種であると考えています。しかしながら、昔ながらの現実を見据えることをせずに、拘りばかりを押し付けてもいても、この時代そのような組織は生き残ることが出来ません。ですので、バイヤーの仕事をより良いものにする為に、最低限のビジネス数字の勉強はして欲しい!このことを願って、私の独り言を終了します。

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