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先日、唐突に以下のポストをしました。
正しい在庫管理の知識がないのに、アパレルの在庫問題を解決する!等の発信をしている組織・人には注意⚠️しましょう!と、一度言ってみたかったので、ツイート(今はポストというのか?)しておきました✨
— 佐藤正臣(マサ佐藤)MSMD&CO.,Ltd (@msshouhinkeikak) June 10, 2024
大した反響はなかったのですが(汗)、アパレル業界の在庫問題?は、あたかもデジタルツールや在庫管理システム、果てはAIで解決できる!的な風潮があります。しかしながら、アパレル在庫問題を解決するには、アパレル在庫に関する正しい知識を持つことが重要だと存じますので、今回は、私が過去このサイトでアップしたアパレル在庫に関する記事を、以下ご紹介いたします。
まずは、以下の記事をご覧ください。この記事で訴えていることは、立派なデジタルツールや在庫管理システムを導入する前に、自分たちのブランド・ショップの商品分類を具体的に決めることこそ重要だ!という記事です。また、以下の記事には、不振在庫の炙り出しくらいならば、既存のシステムで可能である!ということを記載しています。
アパレル小売業の在庫が増加しやすい要因で、代表的なものは以下の3つになります。
●商品が売れない
●リードタイム(以下LT)が長い
●ミニマムロットの問題
商品が売れない!というのは、ここでは語りません。先ずは、お客様に支持される商品を作る・仕入することを心がけましょう!しかしながら、何年も運営しているブランド・ショップは、データ分析の側面からヒット商品を産み出せる可能性がありますので、そのことも上記の記事をご覧ください。
次はLTの問題です。以前も申しましたように、商品を発注してから店頭に入荷するまでの期間であるLTが大幅に短縮されれば、アパレル小売業の在庫過多は大幅に改善されるでしょう。しかし現状は、LTの短縮は難しいどころか、より伸びているのが事実です。LTが長い中で少しでも問題を改善させたい方は以下の記事をご覧ください。
しかしながら、LTが長くても商品の販売期間の設定を短くすると、在庫金額が増えにくい!という側面があります。ですが、当然のことながらデメリットもありますので、商品の販売期間が在庫に与える影響を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
そして、LTの問題と相まって問題となるのが、期初のオーバー仕入の問題です。実際、これまでの弊社のお客様にも期初のオーバー仕入で在庫過多に陥っているお客様がいらっしゃいましたので、期初のオーバー仕入にお悩みの方は、以下の記事をご覧ください。
また、在庫が多くなってしまうイメージがあるのが、SKU展開の多さです。SKU展開の多さが在庫に与える影響を改めて知りたい方は、以下の記事をご覧ください。実を言いますと、SKU展開の多い・少ないは、販売期間の設定ともリンクするという側面もあります。
ミニマムロットの問題は、MDだけの力量では解決するのが、なかなか難しい問題です。しかしながら、MDができる解決方法?で唯一とも言えるものは、事前のシミュレーションを具体的に行うことです。このことで、ミニマムロットで在庫がどのくらい残るのか?ということを把握し、事前に対策を打っておく!ということが、一番重要なことになります。ミニマムロットが与える影響を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
これまで紹介した記事を、読者の皆様方には是非役立ててほしいと願っておりますが、私が専門のMDという分野で一番重要なことは、商品分類別に(月別)売上・粗利・仕入・在庫の予算設計を行うこと。これをMD予算設計と呼んでおります。このことで、初めて自分たちの目指すべき在庫ストーリー設計が数字化されます。MD予算こそが、期中における各項目の数字目標を一目で理解できるアラートシステムとなり、売上・粗利の最大化を目指しながら、必要以上の在庫を増加させることを防ぐことに繋がります。このことは、以下の繊研plusで連載してますので(全39話)、興味のある方は是非ご覧くださいm(__)m。
上述したMDにとって重要な指標である在庫回転率については、以下の記事をご覧になってください。
また、在庫増えた分、どのくらいの売上が増えればOKなのか?ということを知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
ということで、これまで私が書いてきたアパレル在庫の記事をご紹介しましたが、重要なのは、ネット等で発信されるアパレル在庫に関する安易な情報に流されるのではなく、正しい知識を身につけることこそが、アパレル在庫問題を解決するには重要です。今回の記事が皆様方のお役に立てれば嬉しく思います。
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【(株)エムズ商品計画オフィシャルサイト】(株)エムズ商品計画代表取締役。大分県大分市出身。リテールMDアドバイザー。繊研新聞社より「数学嫌いでも算数ならできる筈〜算数で極めるMDへの道」出版。大手アパレルからライフスタイルブランド・スーパーマーケットなど、あらゆる分野のマーチャンダイジング改善に従事。唯一の趣味は古着収集。
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